男子プロゴルフツアー 前沢杯  第3日(25日、千葉・MZ・GC、賞金総額2億円(優勝4000万円)、観衆非公表

 ツアー通算2勝の藤本佳則(36)=国際スポーツ振興協会=は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算14アンダー。7位から9位に順位は下げたが、トップと4打差に踏みとどまった。

2013年トーシントーナメント以来、12年195日ぶりとなるツアー史上3番目のブランク優勝へ、逆転を狙う。米沢蓮(26)=LAND CARRY=が3日連続の66をマークし、18アンダーの単独首位に浮上。2年ぶり3勝目に王手をかけた。

 伸ばし合いの乱打戦で、藤本が踏みとどまった。初日から続く1ケタ順位を守った。「もうちょっと頑張りたかった。もうちょっとパットが入ってもいいかなと。流れも良くなかった。今日はこういう一日だったんじゃないですかね」。32パットを要し、上昇の波をつかみそこねたが、4打差の逆転V圏内に生き残った。

 1番をバーディーで出るも、2番は3パットのボギー。グリーン上で何度も首をかしげた。

「シード選手ではないから出られる試合は出たい」と臨んだ今季。前週は下部ツアーに参戦した。「ほとんど回った記憶がない」という河川敷コースでプレーした。硬くて速い今週のグリーンに「まだアジャストできていない」。最終日へ調整を急いだ。

 12年日本ツアー選手権で、当時ツアー最速のプロ転向5戦目で初優勝。20年以降は左親指痛などけがとの闘いが続いた。昨年8月に6年ぶりの予選突破を果たし、今季は開幕戦で首位発進(最終成績は15位)。「去年からちょこちょこ良くなり始めて、試合でも成績が出るようになった。ボチボチですかね」。着実に復活への歩みを進めている。

 「タイヤが4つついていたら、それだけでテンションが上がる」という大の車好き。

大会発案者の前沢友作氏(50)が所有する「フェラーリ・エンツォ」(市場価格約7億円)など高級車がコース内に展示されている今大会は、たまらない。「みんな普通に見てるけどね、これもう、見られるだけですごい車ばっかりよ」と熱弁は止まらない。

 逆転なら12年195日ぶりとなるツアー史上3番目のブランク優勝になる。「そんなにすぐに勝てるとは思っていない」と冷静に首を振りながら、最後に言った。「もう少し頭を使ってゴルフをしたら、もしかしたらいいスコアが出るかもしれない。もしかしたらね」。36歳のベテランは、ニヤリと笑って練習場へ向かった。(高木 恵)

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