歌舞伎俳優の坂東玉三郎が1日、大阪市内で6月京都・南座特別公演(6月5日~17日)の取材会に出席した。

 今公演では、「口上」「秋の色種(いろくさ)」「時雨西行」を上演。

玉三郎は「秋の色種は曲があまりにも良かったばかりに、なかなか舞踊にならなかったものなんですね。もともと3人で作ったものなので、今回は弟子2人とともに踊ります」と意欲を示した。弟子と一緒に舞台に立つことの意義について、教えることが難しい時代であることを明かし「口でも言うし、教育もするし、教えるけれども、一緒の舞台に立つことが一番早いというか、熱い時間になるかなと思います」とほほ笑んだ。

 「時雨西行」も名曲と話す。「現在まで踊り継がれているというのは曲が良いもの。曲が素晴らしかったことによって、それぞれの時代の人たちに踊り継がれたということだと思うんです」と穏やかに話す。名曲は舞踊にしにくいと言いつつも、そこに挑むことについては「こんなにいい曲があるのになんで振りがつかないのっていうことで、つけてみたらどうかと。目新しいものを皆様にお届けするために、今まで踊りにならなかったものを舞踊にしてきた」と解説した。

 南座の魅力については「京都で舞踊会をさせてもらったっていうことが、僕にとっての大きな歌舞伎舞踊のための一つの作品作りの場所であった。僕の学びの場所であったっていうことは大きいと思います」とキッパリ言い切った。

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