神戸が三重との接戦を制して5連勝。勝ち点を71まで伸ばし、埼玉(勝ち点69)を抜いて首位に浮上した。

前節から先発を6人入れ替えて臨んだホスト最終戦。レギュラーシーズンの1位突破に王手をかけたが、デイブ・レニーヘッドコーチ(HC、62)は「本来のパフォーマンスが出せなかった。準備の部分を確認していく」と手綱を引き締めた。最終節は10日、敵地で3位の東京ベイと対戦する。

 辛くも逃げ切っての首位浮上。神戸フィフティーンに喜ぶ姿はなかった。試合後の会見に厳しい表情で現れたレニーHCは「あまりにひどかった。出すべきフィジカルの強さがなく、スキルレベルも低かった。状況判断も悪かった」と満足いかない出来にいら立ちを隠さなかった。

 すでに上位6チームによるプレーオフ(PO)進出を決めており、開幕から全試合出場を続けていたSO李承信共同主将(25)ら、前節から先発6人を入れ替えて臨んだホスト最終戦。前半3分にフランカーの今村陽良(29)が先制トライを挙げ、同31、35分にはWTBイノケ・ブルア(26)が立て続けにトライを決めた。だが、勢いをつけたい局面でハンドリングミスなど反則が続発。

後半も1トライを取り合った後は自陣深く攻め込まれて耐える時間が続き、重たい空気のままノーサイドとなった。

 反省の言葉が多い中、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたブルアは、前向きだった。「この試合の結果で、レギュラーシーズンをどう終えられるかが決まる。その意識が強かった」と一度もリードを許さなかった粘り強い守備を評価。「試合に出ていないメンバーも、プレッシャーをかけてくれている」と層が厚くなり、チーム力が底上げされていると強調した。

 苦しい80分間を乗り越えて勝ち点4を手にし、連勝は5に伸びた。最終節は開幕戦で敗れている3位・東京ベイとの大一番。「メンバー変更がうまくいかなかったのかもしれない。相手のクオリティーは理解している。本来のパフォーマンスが出せるように、準備の部分を確認していく」とレニーHC。難敵を倒し、再び上昇気流をつかんでPOへ向かう。(吉村 達)

編集部おすすめ