歌舞伎俳優の市川中車と市川團子親子が出演する歌舞伎町大歌舞伎「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」が3日、東京・歌舞伎町のTHEATER MILANO-Zaで開幕した。

 今作で十二単(ひとえ)をまとった化け猫を演じる中車には、宙乗りのシーンも用意されている。

同劇場で宙乗りを行うのは初の試みとなるが、高さは歌舞伎座(約8.5メートル)よりも高い約12メートル。「非常に高いところですが、これだけの衣装を着けさせていただいているので、自分ではない何かでやっている感覚。衣装も重いですけど、それ(役)そのものになってる感覚があるので、いろいろな力を借りてやらなければという気持ち」と力強く語った。

 また、同劇場を2023年に休館した東京・渋谷のシアターコクーンに重ね「コクーンに出た事がある身としては、客席の金属の感じや客席の間の階段も似ている。20何年前のコクーンでやっているよう。しかし、自分はこれだけこしらえ(衣装)が変わっているので、時空間がゆがんでいる感じ」とほほえんだ。

 今作は鶴屋南北作で江戸時代後期の文政10年(1827年)に初演。1981年に父の3代目市川猿之助(2代目猿翁)が復活上演し、1997年にも再演された。

 26日まで同所で上演される。

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