仏俳優のジャン・レノが主演するソロパフォーマンス舞台「らくだ」が10日、東京・池袋の東京芸術劇場で開幕した。

 公演初日を迎えた心境を「50%自信、50%緊張している」。

自叙伝的な舞台作品で、壇上に自分一人だけが立ってパフォーマンスするが「すばらしいチームに囲まれて、作品を作ることができた。一人ではできなかった」と支えに感謝した。

 仏映画「グラン・ブルー」(リュック・ベッソン監督、1990年)、「レオン」(同、94年)などで知られ、フランス、アメリカと渡り歩いた世界的名優。本作では米俳優のロバート・デ・ニーロ、トム・ハンクスとのエピソードなども登場するが「芝居で語られていることは全て本当」。レノの歩みを直に感じることができるという。

 作品のキーワードの一つは「孤独」という。「俳優という仕事は孤独がつきまとうもの。頭の中で何か完結しない限り、仲間と遊び回ることはできない」と持論を述べた。

 来日以降、舞台のプロモーションや書籍のイベントを行う日々。世界中でツアーをしてきたが「その土地を楽しむことが、これまでできていない。あまり観光したことがない」と告白。その上で、今後楽しみにしていることには「日本のお客さんが(作品を)気にいってくれること。

(観劇した)喜びを持って、楽しんで帰ってもらえれば」と声を弾ませた。

 この日は演出のラディスラス・ショラー氏、ピアノのパブロ・ランティ氏も登壇。2人に対してレノの印象の質問が及ぶとレノは「私、一回、席外しましょうか?」。2人が口をそろえて「感受性が豊か」、「対等な関係で仕事ができる人」と絶賛すると、レノは日本語で「ありがとう」と話し、照れ笑いを見せた。

 取材会に先立ち、一部パフォーマンスを披露するフォトコールも実施。日本の報道陣を見ると「こんにちは」、「いらっしゃいませ」など日本語で呼びかけていた。

 24日まで同所で。その後30日から富山、兵庫など全12都市を巡演する。

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