大相撲 ▽夏場所2日目(11日、両国国技館)

 2場所連続制覇を目指す大関復帰の霧島が、東前頭2枚目・義ノ富士を突き落とし、2連勝とした。横綱・豊昇龍が右太もも裏の負傷で休場し、2横綱1大関が不在となった場所で、看板力士として好スタートを切った。

大関・琴桜は小結・若隆景に寄り切られ、2連敗を喫した。若隆景は2連勝。小結・高安も西前頭2枚目・一山本を引き落として2連勝とした。

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 霧島にも豊富な稽古量というバックボーンがあった。立ち合で踏み込んだ後に左に回った。下手を抱え、さらに左へと動いた。素早い動きの中でも義ノ富士の二本差しを警戒していた。決して正面に置かないという強い意志が見えた。一度は残されたものの、休まずに攻め続け、体が離れた瞬間に突き落とした。直線的な義ノ富士の力をそぎ落とす見事な内容。初日の藤ノ川の評論でも書いたが、霧島も自然と体が動いていた。稽古ができている証しだ。

 見逃してはいけないのは立ち合いの踏み込みだ。一度、鋭く当たった後に左へ動いた。藤ノ川と同様に相撲にとっての立ち合いの重要性を教えてくれた。

 同じ大関でも2連敗の琴桜に触れないわけにはいかないだろう。立ち合いがダメ。相撲が受け身になっている。思い切って当たって大きな体を生かせ、と叫びたい。2日連続で残念だった。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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