歌手のアイナ・ジ・エンドが、市内のLegacy Taipeiで初のアジアツアー(8都市9公演)の台北追加公演を開催した。11日との2日間公演で、チケットは即日完売。

持ち前のハスキーボイスを響かせ、約1年半ぶりに訪れた会場をアイナ色に染めた。海外公演はこの日が最終日。6月から国内にステージを移す。(古本 楓)

 アイナの一挙手一投足に、どよめきにも似た大歓声がわき起こった。「ダージャーハオ(こんにちは)。我是(ウォーシー=私は)アイナ・ジ・エンド」「我爱你(ウォーアイニー=私はあなたを愛しています)。アジアツアー(海外公演)最終日だぜ!」。流ちょうなあいさつに、会場の熱気も加速。満員の観客の声援に「ポジティブなエネルギーをくれる」と喜びをかみ締めた。

 2024年12月に初の単独海外公演を行った思い出のステージだったが「台北で2日間できるのはすごくうれしい。1年半前だったら絶対に感じられなかった感謝が、しっかり感じられています」と感激。観客の大多数が現地のファンだったことにも驚き、「いつかは第二の故郷にしたいぐらい」と笑みを浮かべた。

 昨年はテレビアニメのオープニング(OP)テーマ「革命道中」が大ヒットした。「お守りみたいな楽曲」という同曲を引っさげ、NHK紅白歌合戦にソロで初出場したが、現地でも人気は絶大。イントロが流れると拍手と歓声がこだました。「今夜、一緒に革命を起こせますか?」。この言葉を合図に、ファンも大合唱した。

 約1時間半で「Poppin’Run」やテレビアニメ「ONE PIECE」のOPテーマ「ルミナス-Luminous」など18曲を披露。「アイナ!」と叫ぶ声が絶えず響いた。

 韓国ソウル、タイ・バンコクとの3都市の海外公演を終え「音楽をやっていて、国を越えてライブができるとは正直思ってもいなかったので、今日が夢みたい。アジアツアーはすごく不安もあったんですけど、こうやって台北に来るのを楽しみに、あなたに会うのを楽しみに健康第一で走ってきました」。台北が唯一の2公演となったことにも言及し、「めっちゃビックリした。サプライズ!」と充実感を口にした。

 2月にソロ活動5周年を迎えた。

激動の一年となった昨年は「心がせわしなかった」というが、アイナの信念は変わらない。「自分が歌わせてもらったり、踊らせてもらったりするなら、どこにだって行きたい。自分の軸は絶対にぶらさないでいたい」と未来を見据えた「AiNA THE END」。唯一無二の歌声を、世界各地に届け続ける。

〇…アイナはアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったとされる観光名所・九份を訪問。「霧のおかげでエモーショナルな景色になっていて、レアな夜だった」と満喫した。公演後には「ルミナス-」が7月8日にパッケージ発売されることが発表された。

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