◆体操 NHK杯 第1日(16日、東京体育館)

 世界選手権(10月17日開幕、オランダ・ロッテルダム)代表最終選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表最終選考を兼ねた大会の女子2回目は、全日本の得点の半分を持ち越し、個人総合で争われ、4月の全日本個人総合選手権で5位だった杉原愛子(TRyAS)は、163・079点で3位に入り、2年連続で世界選手権代表入りを決めた。

 トップの西山実沙(なんばク)と1・585点差でスタート。

ゴールドの「アイタード」で登場すると最初の種目の跳馬では、1回目に続き2021年東京五輪予選以来、解禁していたユルチェンコ2回ひねりを披露し、今回も見事に成功。14・533点の高得点をたたきだし、何度もガッツポーズして喜びを表現した。続く段違い平行棒は12・166点と得点を伸ばせなかったが、平均台を13・566点で切り抜けると、得意の最後の床運動。自身の人生を反映させたストーリーに、観客に手拍子を促すなど巻き込み躍動するとおなじみの王冠ポーズでフィニッシュした。14・000点の高得点を出したものの、頂点には届かず連覇は逃した。

 昨年10年ぶりに同大会を制した。今年は4月の全日本前に、腰を痛め思うような演技ができず5位と出遅れた。それでも、「こだわってやってきた」という跳馬は、2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪の個人総合を連覇するなど活躍したキング内村航平氏、16年リオデジャネイロ五輪団体金メダルの「ひねり王子」こと白井健三氏から「金言」を受けるなどして強化。5年ぶりに大会で演技し、成功させるなど、26歳はベテランの域に入っても「年齢が高くてもまだ進化できるということは見せられた」と話したように、成長し続けていることを証明して見せた。

 昨年の世界選手権では、種目別床運動で金メダルを獲得した。26歳はここからさらなる上昇カーブを描き、世界に挑んでいく。

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