3月に定年引退し、美浦・小島茂之厩舎の厩務員に補充員として転身した国枝栄元調教師(71)が、初の遠征競馬を経験した。この日は、京都6R・3歳1勝クラス(ダート1800メートル=16頭立て)に担当馬トーアエレクトラム(牝3歳、父オルフェーヴル)とともに登場した。

14番人気で結果は10着だったが、直線でも脚を伸ばして人気以上の走りを見せた。

 トーアエレクトラムを引き連れて、パドックを元気に周回した。このコンビを笑顔で見守る年配のファンの姿もあった。無事に返し馬を終え、国枝厩務員は「(馬運車は)快適だな。すごい快適。ドアtoドアだから人間は楽だよ」と終始楽しそうな様子だった。

 この日は池江泰郎元調教師も京都競馬場に訪れており、レジェンド2人がそろっていた。レース後、小島調教師は「今日は返し馬に行く前にハミを取り忘れたりして、19歳の森田(誠也)君に『先生!』と言われたりしていましたよ(笑)」と明かした。

 また、輸送前には馬房前に厩舎スタッフが集合し、忘れ物などのチェックを行ったという。「指示を出す側と出される側のギャップも楽しんでいるみたい。僕の所に来たときも『楽しくやりたいなぁ』と。調教師としてもあんだけ勝ってたんだから楽しかったでしょうけどね(笑)」と小島師。

厩務員として1勝目を挙げる日も、楽しみだ。

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