俳優の荒井啓志が19日からNHK連続テレビ小説「風、薫る」(月~土曜、前8時)で念願の朝ドラ初出演を果たした。このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、今作についてや今後の目標を語った。

(古本 楓)

 「不安もありつつ、ワクワクもありました」。荒井は自分の気持ちに、素直に心境を明かした。2023年のデビューから3年でつかんだ朝ドラ切符。「俳優をやられている方ならきっと誰しもが出たいものだと思う。もちろん、自分もありましたし、うれしかったです。自分もいろんな現場で経験してきたものがあったので、そこは武器として朝ドラの撮影現場に持っていけたらいいかなと思っていました」と告白。自然と声のトーンも上がった。

 同作では、仲間由紀恵演じる乳がんを患う和泉千佳子の息子・行彦を演じる。朝ドラ4度目の出演となる仲間の演技からは吸収することばかり。「小さい頃から見ていたので、あの時はああやって演技してたけど、今回どうやって演技するんだろうと思い、自分が撮影に入ってない時もモニターでずっと見てました」と明かした。

 リハーサルも見学するなど学びの日々を過ごしている。所属事務所の先輩でもあるヒロインの上坂樹里からは芝居だけではなく、立ち振る舞いを勉強中だ。

「年齢は(上坂の方が)下ですけど、多くの人たちに囲まれながら堂々と演技してる様は盗もうとかではなく、その姿勢は感化されるものがありました」と感服した。

 多少緊張することもあったというが、荒井は「緊張感が悪い方には流れなかった。いい意味で和気あいあいとしていましたし、仲間さんらがたくさん話しかけてくれたので、楽しんで撮影現場撮影を臨むことができました」とサポートに感謝した。

 芸能界入りのきっかけは2022年、日本一の男子大学生を決める国内最大級のキャンパスコンテスト「CAMPUS BOYS 2022」でグランプリを獲得したことから。応募したのは大学4年生の10月31日。当時就職活動をしておらず、将来を考えている時期に、仲のよい同級生のBリーガー(プロバスケットボール選手)の試合観戦をしたことが刺激になった。「自分もこのままじゃいけない気がする。俳優やってみようかなと思った」。以前から憧れがあり、帰宅後すぐに同コンテストに応募。チャンスをつかみとった。

 デビューから3年、壁にぶつかることばかりだが、「一つクリアするとすごくうれしいし、大変だった分楽しいなってなるっていうことを今は分かってきた。難しいって分かっていても、挑むことが楽しいことがよく分かった期間でした」。

今年は連続ドラマ「失恋カルタ」(MBSテレビ)への出演や短編映画の主演が控えるなど、ブレイク寸前だ。

 夢としては日本アカデミー賞主演男優賞を挙げた。「大きな目標ですけど、あそこの舞台に立っている人は本当にみんなキラキラしているので、あのステージに行きたい」。“日本一の大学生”を経験した荒井が2度目の頂点を目指し、精進を続けている。

 ◆荒井 啓志(あらい・けいし)1999年6月16日、宮城県出身。26歳。2022年「CAMPUS BOYS 2022」でグランプリ。25年フジ系ドラマ「愛の、がっこう。」に出演。趣味はバイクと人間観察。172センチ。

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