日本サッカー協会は21日、6月6日の国際親善試合南アフリカ女子代表戦(ヤンマーハナサカスタジアム)に臨む「なでしこジャパン」のメンバー23人を発表した。女子アジア杯優勝へ導いたニルス・ニールセン監督が先月2日に電撃退任。

直後の米国遠征での代行監督を経て、正式に新監督に就任した狩野倫久(みちひさ)監督(49)は「我々にとっての初陣、新しいブランドニュースタート、門出となります。我々にとって世界一奪還へ向けた非常に重要な初戦。チームとして新たなスタッフも加わり、また新たな躍動したチームを作るべく、チームとして全力で取り組んで参ります」と、自身の初陣へ意気込んだ。

 欧州、米国でプレーする常連組が多く選出される中、オランダ・フェイエノールトのDF竹重杏歌理(23)、ノジマ相模原のMF伊東珠梨(23)が初招集された。狩野監督は両選手の特徴について「(竹重は)高身長で、なおかつフィットネスレベルが高い。左右差なくロングフィードフィーが蹴れる。対人の強さもあり、ディフェンスの能力が高い。(伊東は)しっかりとした守備からの躍動感あるプレーが持ち味。育成年代ではセンターバックでプレーした経験も多くあり、そこからのロングフィードも魅力」と説明。ディフェンス能力の高さ、パス精度の高さを共通して挙げ、フィジカルの強いアフリカ勢との対戦での「チャレンジ」を期待した。

 9月には名古屋でのアジア競技大会を控えており、ここでは国内組が多く選出される予定。W杯まで残り約1年と限られる中、狩野監督は6月と9月の代表活動を一つの活動と捉えていることを明かし、選手の見極め、戦術の浸透を両活動で行う。

ニールセン監督のもとではMF長谷川唯(29)が主将を務めたが、自身の体制での主将はこの会見で明言せず。「新しいスタッフ、選手とやる中で、まずグループとして、誰が主将になり得る人材かを含めて見極める必要があるのではないか」と、新たな可能性も含めて模索していくつもりだ。

 18日の監督就任会見では、元日本代表DF内田篤人氏、元なでしこ代表DF近賀ゆかりさん、佐野智之氏の新コーチ就任を発表。2度のW杯を経験した男子のA代表経験者、11年の女子W杯優勝メンバーを新たにコーチ陣に加えた。“新生”なでしこジャパンのテーマは「躍動感のあるフットボール」と「走ること」。狩野監督の地元である大阪で白星発進し、新体制の勢いをつける。

【GK】

山下杏也加(マンチェスターC)、平尾知佳(グラナダ)、大熊茜(INAC神戸)

【DF】

熊谷紗希(ロンドン・シティー)、清水梨紗(リバプール)、守屋都弥(ロイヤルズ)、北川ひかる(エバートン)、遠藤優(ウェストハム)、南萌華(ブライトン)、竹重杏歌理(フェイエノールト)、古賀塔子(トットナム)

【MF】

籾木結花(エバートン)、清家貴子(ブライトン)、長谷川唯(マンチェスターC)、林穂之香(エバートン)、長野風花(リバプール)、宮沢ひなた(マンチェスターU)、伊東珠梨(ノジマ相模原)、藤野あおば(マンチェスターC)、浜野まいか(トットナム)、谷川萌々子(バイエルン)

【FW】

田中美南(ロイヤルズ)、松窪真心(ノースカロライナカレッジ)

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