第87回オークス・G1(5月24日、東京競馬場・芝2400メートル)に出走するジュウリョクピエロ(牝3歳、栗東・寺島良厩舎、父オルフェーヴル)。忘れな草賞勝ちから挑む同馬を5つのポイントからチェックする。

【戦歴】

 2走前の1勝クラスで芝に転向し、2連勝。全く底を見せないレースぶりで、注目を集めている。JRA女性騎手として初めてクラシックに騎乗するデビュー5年目、今村聖奈騎手(22)=栗東・寺島厩舎=とコンビを組む。鞍上の今村騎手にとっても、JRA初となる女性騎手によるクラシック制覇がかかる大一番だ。

【上積み】

 佐々木助手は「今のところは何もなく順調。忘れな草はさみしい体と相談しながらの調整でした。今回は使っていい感じの体になっています」とうなずいた。

 カイバ食いも良く、しっかり完食している。その効果もあり、1週前は主戦の今村聖奈騎手が騎乗し、併せ馬でしっかりと負荷をかけて先着と、脚取りからも好調ぶりが伝わる。同助手も「血統背景は申し分ないですし、前はボテッとしていた体がしっかりしてきた。体つきにメリハリが出てきました」と前走以上を見込んでいる。

 レース当日は前走同様にパシュファイアーを着用し、2人引きで臨む予定。

「気持ち良く外に出して、どこまで通用するかでしょう」と佐々木助手。

【仕上がり】

 20日、最終追い切り。今村聖奈騎手を背に、栗東・CWコースでハナコトバ(3歳未勝利)の内を2馬身半追走。寺島調教師の「絶対に前に出ないように」という指示を受け、手綱は終始引っ張り通しだった。それでも強く行きたがる面は見せず、6ハロン84秒5―11秒6で首差遅れでフィニッシュした。

 前日時点では、最終追いは助手が騎乗する予定だったが、「やっぱり最後、自分が乗って仕上げたい」と今村騎手が自ら志願した。ゴール後に手綱を緩めると、一瞬だけ一気に加速。体調と状態の良さが表れたパワフルな脚取りだった。鞍上は「ゴール板を過ぎてからは気分良く走れていましたし、反応も良かったので不安は無いと思います」と笑顔を見せた。

 桜花賞馬スターアニスと同じ馬運車で23日15時48分に現地入り。初の関東圏への輸送となったが、落ち着きは保たれている。佐々木助手は「スターアニスと一緒にこさせてもらって、輸送は大成功です。

第一関門を突破ですね」と声を弾ませた。

【レース傾向】

 過去10年の上位馬を見ると、前走桜花賞組は外せない。過去10年すべてで最低1頭は前走桜花賞組が3着までに入っており、18、23、24年ではワンツースリー。今年は少数精鋭となったが、やはりマークは必要だ。桜花賞上位人気の中ではドリームコアが特注だ。

 ただ、桜花賞組の前に立ちはだかるのがフローラS勝ちのラフターラインズ。オークスでの前走馬体重別成績を見ると、ホットゾーンは460~478キロで【6・6・4・39】。これに前走1着のフィルターがかかると【5・5・1・15】と確率は大きく上がってくる。

 今年の登録馬で前走460~478キロはジュウリョクピエロ、スマートプリエール、ラフターラインズの3頭で、すべてが前走で1着の条件をクリア。中でもフローラSの勝ち馬は〈2〉〈2〉〈4〉《1》着で、すべて人気以上の結果を残している。ステップレース編で触れたようにタイム面で一流馬の証明をしている新興勢力のラフターラインズと桜花賞上位人気組のドリームコアの争いとみる。

【枠順】

 8枠16番。

16番枠は、18頭立てとなった1992年以降では、97年のメジロドーベル、99年のウメノファイバーの2頭が勝っている。

 鞍上・今村騎手は「与えられた枠で頑張ろうと思います。スタートしてから、最初のコーナーでどこにいるかがカギですね」。佐々木助手は「距離延長は歓迎だし、ええ枠(8枠16番)に入ったんちゃうかな」と自信をのぞかせた。

※本記事は馬トクサイト、スポーツ報知紙面に掲載した記事をまとめたものです。

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