◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー メジャー初戦 日本プロ選手権センコーグループカップ 第3日(23日、滋賀・蒲生GC=6991ヤード、パー72)

 7打差20位で出た蝉川泰果(25)=アース製薬=が1イーグル、4バーディー、1ボギーでこの日最少の67をマークし、通算10アンダーでトップと3打差の6位に浮上した。初日100位の出遅れから大まくり。

中嶋常幸の30歳358日を41年ぶりに塗り替える25歳133日での史上最年少メジャー4冠達成へ、一気に優勝争いに加わった。ともに70で回った左打ちの細野勇策(23)=三共グループ=、ツアー1勝の勝俣陵(30)=ロピア=が13アンダーで首位に並んだ。

 初日の100位から、20位、6位と蝉川は上昇を続けた。過去に6人しかいないメジャー4冠達成へ、一気に圏内に突入した。「メジャータイトルっていうのは本当に取りたい。自分のやるべきことを全部やったうえで、結果がどうなるか。やりきりたい。このチャンスは年1回だけなので、ぜひものにしたい」。みなぎる気迫。最年少25歳での偉業を視界に捉え、最終日をスタートする。

 強風が吹き、全体的にスコアが伸び悩んだムービングデー。5番で2メートルのチャンスを決めた直後の6番パー5で加速した。

残り285ヤードの第2打で3ウッドを握った。右からの強い向かい風を切り裂く魂の一打を5メートルに運び、イーグルを奪った。「久々の決勝ラウンドなので、楽しむことを意識した。2番でボギーが先行してしまったけど、気持ちを切らさずに伸ばすことができた」。この日のベストスコアで差を詰めた。

 前週の関西オープンは予選落ちに終わった。オフから師事するメンタルトレーナーからの助言を生かし「ワンショットのイメージの出し方に取り組んでいる」。これまでは距離に対しても、風に対しても「こんな感じ」でおしまいだったが、意識を変えた。練習場でも、より鮮明にイメージしながら素振りをするようになった。結果にこだわりつつ、プロセスを大切に。気持ちを切り替えながら、大きく出遅れた初日からよみがえった。

 日本オープン(22年)、日本シリーズJTカップ(23年)、日本ツアー選手権(25年)のメジャー3冠を史上最年少の24歳148日で達成している。

「自分の気持ちを切らさなければ明日すごく面白い展開にできると思う。コツコツと。18ホールしっかり集中して、自分の攻めの姿勢を貫きたい」。メジャー史上最大のまくり劇を演じ上げ、最も若いグランドスラム達成者として歴史に名を刻む。(高木 恵)

 ◆第1ラウンド最低順位からの優勝(詳細なデータが残る1985年以降)

 〈1〉伊沢利光 116位(2001年ダイヤモンドカップ)

 〈2〉小林正則 110位(2012年パナソニックオープン)

 〈3〉黄重坤(ファン・ジュンゴン) 94位(2011年ミズノオープン)

 〈4〉小平智 91位(2016年ブリヂストンオープン)

 〈5〉重信秀人 84位(1986年ダンロップ国際オープン)

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