北中米W杯(6月11日開幕)に臨む日本代表が25日、千葉市内で始動した。8大会連続8度目となるW杯の舞台に挑む森保ジャパンが、目標の世界一に向け、一歩を踏み出した。

*  *  *

 5月31日のアイスランド戦限定での“追加招集”となった米MLSのLAギャラクシーのDF吉田麻也は、初日からトレーニングに参加した。22年カタールW杯以来となる代表のトレーニングウェアに身を包んで軽快に汗を流し、「お客さんとして来ているわけではない。代表がW杯で勝てる確率を1%でも上げるために、自分の持っているものをチームに伝えていきたい」と意気込みを語った。

 A代表通算126試合出場を誇る元主将の招集に、森保一監督は「これまでの功績と貢献に敬意を表して、今回招集させていただいた。快諾してくれた吉田選手の日本代表に対する思いのバトンをしっかりと受け取り、W杯につなげる活動にしたい」とコメントしている。

 吉田は「(15日の)メンバー発表の次か、その次の日ぐらい」にスタッフを通じて連絡があったことを明かした。「僕も半信半疑で、森保監督と電話で話して。『チームに経験を伝えてほしい』ということでした」と振り返った。即断というわけにはいかず、W杯に向けた準備の邪魔になるのではないかという懸念から「すぐに長谷部(誠)コーチに電話しました。『大丈夫なの?』って。長谷部さんは大丈夫だというので。自分にできることがまだあるんじゃないかというのが決め手でした」と明かした。

 これまでの経験、W杯を戦う心構えを注入する役割も期待されての招集でもある。広大な米国大陸で行われるため、MLSで転戦を経験するベテランは長距離移動、時差、気候、環境に適応する重要さを誰よりも熟知する。吉田は「来たからにはバシバシいきたい。あしたけがして引退してもいいと思っているので。それぐらいの気持ちで来ています」と腕をまくった。

 ◆吉田 麻也(よしだ・まや)1988年8月24日、長崎市出身。37歳。07年に名古屋U―18からトップチーム昇格。09―10年シーズン途中にオランダ・VVVに移籍。イングランド・サウサンプトン、イタリア・サンプドリア、ドイツ・シャルケを経て、23年8月より米プロリーグMLSのLAギャラクシーでプレー。五輪は08年北京、12年ロンドン、21年東京大会に出場。W杯は14年ブラジル、18年ロシア、22年カタール大会に出場。

国際Aマッチ通算126試合出場、12得点。189センチ、87キロ。右利き。

編集部おすすめ