◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人5―1ソフトバンク(27日・東京ドーム)
巨人が鮮やかな逆転勝利で連敗を5で止めた。3番に坂本勇人内野手、7番に丸佳浩外野手とベテランコンビを今季初めて揃ってスタメン起用。
試合序盤は重苦しい雰囲気だった。ソフトバンクの先発は、5月23日に育成から支配下登録されたばかりのアルメンタ投手。WBCメキシコ代表で最速159キロを誇るサウスポーの1軍デビュー戦だった。「初モノ左腕」が、初回から157キロをマークするなど、速球で押してきた。それでも1番・泉口の死球、2番・吉川尚輝の安打で無死一、二塁のチャンスを作った。ここで坂本が155キロ直球をとらえた鋭いライナー性の打球は惜しくも中堅・周東の真正面に。ダルベック、キャベッジが2者連続三振に倒れ、本拠地のスタンドからため息がもれた。
3回には先発・戸郷がソフトバンクにつかまり、2死一、三塁から山本恵に先制タイムリーを浴びた。5連敗中の巨人ベンチでは、橋上監督代行が険しい表情で戦況を見守った。
東京ドームに漂う嫌なムードを切り開いたのは、泉口のバットだった。交流戦開幕から2試合連続で1番を任された男が、8打席ぶりの安打を中前へ運んだ。続く吉川尚が四球をもぎ取ると、坂本がしぶとく中前安打でつなぎ無死満塁。マウンドのアルメンタにプレッシャーをかけると、1死後に大城が押し出し四球を選びまず同点。制球に苦しむ左腕がストライクを取りに来たボールをキャベッジがとらえ2点タイムリーで逆転した。たまらず小久保監督がベンチを出て上茶谷投手にスイッチ。しかし、ここで丸が粘って右前へ技ありの適時打。「いい流れに乗ることができました」と勝負所を見逃さずに加点した。
続く戸郷にも2年ぶりの打点となるタイムリーが飛び出し、この回打者11人で一挙5得点。4月25日のDeNA戦(横浜)の3回以来となる、今季最多タイの1イニング5点の猛攻で試合の主導権を握った。連敗中の重いムードを吹き飛ばす逆転劇に、東京ドームも沸いた。
戸郷は4回以降もピンチを招きながらも要所を締めた。
守備位置の変更もハマった。開幕前から交流戦まではキャベッジは左翼での先発しかなかったが、橋上監督代行の新体制になってから2試合続けてセンターでスタメン出場。この日は左翼に松本剛が入ったが、初回から周東の左翼線のファウルフライを好捕するなど、見事な守備を連発。キャベッジも中堅でハツラツとしたプレーを見せるなど、外野の布陣変更も功を奏した。
チームとしても大きな勝利だ。阿部慎之助・前監督の辞任を受け、タクトを引き継いだ橋上監督代行が、ベテランを大胆に起用した打線が機能し、鮮やかな逆転勝ち。連敗を5でストップし、新体制で初めての勝利を手に入れた。貯金も2に。










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