◆米大リーグ ドジャース3―4フィリーズ(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 25日(日本時間26日)に一度はDFA(事実上の戦力外)となったドジャースのサンディアゴ・エスピナル内野手(31)が、わずか2日後に「キケ」ことE・ヘルナンデスが再び負傷者リスト(IL)入りしたことから再契約を結び、30日(同31日)の本拠地・フィリーズ戦で先発出場した。「9番・三塁」で2打数無安打も4回に一時勝ち越しとなる中犠飛を放って1打点を挙げた。

 ドミニカ共和国出身のエスピナルは、ユーティリティー内野手。二塁、三塁を中心に内野の全ポジションだけでなく外野も守れる堅実な守備力に定評がある。22年にはオールスターにも選出されたが、練習熱心で謙虚な選手だ。「しっかり準備をすることが自分の自信を定義づけている。試合に出る予定がなくても、どのポジションも常に準備をしておけば、何か起きた時に言われた場所にすぐ出て行ってプロの野球選手として自分のすべきことが発揮できるから」。

 16年にレッドソックスと契約するまでは、ずっと遊撃手だった。複数の守備位置を守ったことはなかったが、傘下のマイナーリーグで内野のユーティリティーとしてプレーすることを求められ、18年にブルージェイズにトレードされるとセンターの守備も加わった。その頃から「複数のポジションを守ることに心地よさを感じるようになった」という。

 「自分にとっては、どこを守るのかということより『どうすれば自分がメジャーリーグのチームに重宝される存在になれるか』ということを考えてきた。そのうちに全てのポジションでプレーすることに慣れていき、今、自分はここにいる」。エスピナルにとって野球は人生の全てだ。故郷であるドミニカ共和国のことを「ドミニカ人は野球を呼吸し、野球を食べて生きている。

自分もその一人」と説明した。

 5歳の時、初めて祖父に野球観戦に連れて行ってもらった。「野球と恋に落ちたんだ。それからは何があってもただ野球を続けた。13歳の時に、野球をやるためと教育を受けるためにアメリカに移住した。野球は自分にとっての全て。今日に至るまで野球を通じて自分の夢を生きることができている」。ドジャースにおける自分の役割は、チームに付加価値をつけることだと思っている。再びチームがチャンピオンの座に立つためには「自分がすべきささいなことは何か?」を考え、自分の仕事に一貫性を持つことを軸にしている。その上で「こんなチームで野球ができてワクワクしている。毎日楽しい」と目を輝かせる。今回復帰して、ますます練習に身が入るエスピナルは、7月には父親になる予定だ。

これからの活躍も追っていきたい。(村山みち)

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