昨年9月の大相撲秋場所限りで現役引退した元関脇・宝富士の桐山親方の引退相撲が31日、東京・両国国技館で開催され、約300人がはさみを入れた。先代師匠の宮城野親方(元横綱・旭富士)の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。

 約16年半の力士人生で一度も休場なし。通算連続出場1398回は史上7位、幕内連続出場990回は同7位を誇る。止めばさみを入れた宮城野親方からは「よく頑張った。誇れる相撲取りだった。誇っていいよ」と声をかけられたといい、「現役中はあまりそういう言葉はかけられてきていないので、甘い言葉にはやられましたね」と大粒の涙があふれた。

 先代師匠が止めばさみを入れたことについては、現師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)から「先代に最後にはさみを入れてもらった方がいいのではないか」という提案があったことを明かした。最後は2人の師匠と並んであいさつをし、「そのような力士はなかなかいない。いいとこ取りというか、最高です」と話した。

 また部屋の関取衆からは、はさみを入れられた後に感謝のキスを連続で受けた。「最初に翠富士が(キスを)してきたので、翠富士だけだろうなと思ったが、尊富士もやってきて『えっ!』となった。盛り上がってくれたのでうれしい。こんなに関取衆にほっぺにチューされる人なんて、なかなかいないので、うれしい。

ありがたい。その分、稽古で返していきたい」と笑顔で語った。

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