将棋の伊藤匠叡王=王座=が31日、千葉・柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で行われた第11期叡王戦五番勝負第5局で斎藤慎太郎八段に勝利し、シリーズ3勝2敗で3連覇を達成した。

 振り駒の結果、先手番となった伊藤は攻め将棋でリードを広げたが、徐々に差が縮まることに。

それでも持ち時間(各4時間)を使い切った1分将棋になってから、藤井聡太六冠、羽生善治九段ら名棋士を圧倒させた終盤力を発揮し、リードを奪われることなく勝利した。

 戦型は相掛かりで、序盤から前例のない手も指した。伊藤は「1つの構想なのかなと、やってみたい将棋の1つ」と意図を説明。「かなり中盤が難しくて分からない部分も多かったけど、自分なりにうまくさせた部分もあったんじゃないかな」とうなずいた。形勢判断については、中盤で「わりかし頑張れそうな気がした」と話す一方で「なかなかハッキリとし亜手が見つけられなかった。ハッキリしないなと思いながら指していた」と両者秒読みになってから勝利を意識したという。

 開幕2連勝から、2連敗となったが最後は勝利して防衛に成功。王座との二冠を維持した。「最初白星先行でいけたけど、あと1勝が遠い展開でかなり大変なシリーズだった。大変なシリーズだったので、結果が出てホッとしているのが正直なところ」とコメントした。

 次のタイトル戦は、羽生との挑戦者決定戦を制して挑戦権を獲得した王位戦七番勝負。同い年でこれまでに2つのタイトルを奪った経験を持つ藤井に挑戦する。

7月4、5日に静岡・浜松市内で開幕する。

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