ドジャースのD・ロバーツ監督(54)が語る「Roberts’ Selection」。今季の第2回は、サイ・ヤング賞を見据える大谷翔平投手(31)の休養管理、そして若手投手に与える影響や、佐々木朗希投手(24)が見せている成長の跡などを熱く語った。

(取材・村山 みち)

 監督、今月もよろしくお願いします! 恒例ですが、5月で最も記憶に残っている試合は何ですか?

 「間違いなくパドレスとの2試合だね。ライバル相手にシリーズを勝ち越したこと(2勝1敗)は最も記憶に残る時間だったよ」

 宿敵相手だと気合もひと味違うんですね!

 「ああ、本当に気合が入るよ(笑)。強いチームと対戦すると我々のベストが引き出される。とてもエキサイティングなことだね」

 気合といえば、マウンド上の「投手・大谷」からはすさまじい集中力が伝わります。今年は開幕から二刀流でプレーしている中、昨年と接し方を変えている部分はありますか?

 「会話に関しては特に変わってないね。唯一変えたのは数週間前に彼に打者としての休みを数日間与えたこと【注】。『いつ休養をより多く与えるべきか』を深く考えるようになった。昨年より多く投げているから、今年は追い込みすぎないようイニング数も含めて気を配っているが、彼は素晴らしくやっているよ」

 あの集中力は佐々木朗希投手ら若い先発陣にも影響を与えるでしょうね。

 「朗希も、ロボ(ロブレスキ)も、エメット(シーハン)であれ、彼らはみんな翔平を見ているし、山本のこともよく見ている。あの2人のトップ投手が毎日どのように過ごしているかを見て何かを学ぼうとしているんだよ。翔平が若い頃にも見て学ぶ対象となる人たちがいたし、山本も同じだった。監督として彼らが成熟していくのを見るのは実に楽しいね」

 実際、朗希投手はこの環境に適応してきたように見えます。

監督も「ラテン系の選手たちとうまくなじんでいる」と話していましたが、表情もリラックスしているような。

 「ああ、今年の彼は居心地が良さそうに見えるね。去年の始めはもっと警戒心が強かったと思うが、今年は心を開き始めていると感じているよ。彼と話す時は投げてるのを見て気付いたことや、ちょっとした会話に過ぎない。でも、ライトな会話はほぼ毎日しているし、私たちはとても良い関係にあるよ」

 監督のお陰ですね!

 「ハハハ、それはありがとう(笑)」

 これまで取材してきて監督のコミュニケーション術は本当に素晴らしいと感じます。誰とでもすぐに信頼関係を築ける秘密は?

 「秘密かどうか分からないが、いつも心がけていることがある。常に『みんなの最善を望むこと』。本当に誰もが成功して幸せになることを望んでいるんだ。選手たちも感じ取っているのだと思う。彼らは私が気にかけていることを知っていて、だから私と強い関係を築こうとしてくれるのだと思っている」

 監督の明るいエネルギーがチームにポジティブな気持ちをもたらしているのですね。私がこれほどの重圧に直面したらメンタルをやられてしまいそうです…。

 「ポジティブでいることは自分でコントロールできることだ。

それにね、ネガティブよりもポジティブである方がより良い人生の生き方だと感じているんだよ。選手たちが私やコーチを見ることによって、重圧がいくらかでも和らぐとしたら、そうあるべきだと思う」

 【注】大谷は5月13日(同14日)の本拠地・ジャイアンツ戦で3登板連続の投手専念。翌日の試合は欠場し、打者としては“2連休”となった。

 今月のひと言 夫婦でのドラマ観賞が何よりのリラックス法だというロバーツ監督。ちなみにオススメは…。

 「今は(ブラックコメディーの)『Your Friends and Neighbors』にハマってるね。もう一つの何だったかな。ハリソン・フォードが出演してるコメディー番組だよ。そうだ、『Shrinking』だ!」

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