2028年度前期(118作目)のNHK連続テレビ小説の制作・主演発表会が4日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の河合優実と脚本の宮藤官九郎氏が会見した。タイトルは「ほんのモキチ」で、歌人で精神科医の斎藤茂吉とその妻・輝子の物語が描かれる。

 河合は2回目の朝ドラ。漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(のぶ)さん夫妻をモデルにした25年前期「あんぱん」(主演・今田美桜)で、ヒロインの妹・蘭子を好演し、話題になっていた。

 河合は「このような場所に立たせていただけることになり、関係者の皆さんといつもささえてくれてる家族友人、これまでの作品を見てくれた視聴者、観客の方全てのご縁がつながってこの場に立てていると思う。精いっぱいやります」とあいさつ。「本当に特別な作品だと思う。NHKの朝ドラは他と比べものにならないくらいキャスト、スタッフが集まって、時間を使って、心と身体を使って、スケールの大きいもの」と圧倒された様子。「真ん中に立たせてもらえるのは手放しにうれしいとか喜びだけじゃなくて、お話をいただいた時に心臓がバクバクして。ちょっと魔力あるものだなと思った」と率直な心境を明かしたが「今は覚悟が決まって、やる気満々です」と前を向いた。

 演じるのは斎藤茂吉の妻・輝子。河合は輝子にまつわる史料を読んでいるそうで「本当にあったことの受け取り手としてすごく心が動いて、本当に魅了された。斎藤輝子さんの生き方に驚くし、感嘆するし、笑っちゃう。盛る必要がないくらい面白い家族、女性だと思う。

私が感じている魅力をこれからどう演じるか考えている」と語った。

 河合と宮藤氏はTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」(主演・阿部サダヲ)以来のタッグ。河合は昭和の不良娘役を演じ、24年1月から連続ドラマ、今年1月にスペシャルドラマが放送された。

 会見に同席した宮藤氏が「夫婦げんかの話を書くことになるな、と思って、喜劇になっていないと難しいと思って真っ先に河合さんと思いました。お芝居のキレとかそういう部分で」と説明すると、河合は「ありがとうございます。最初お話を聞いたとき、宮藤さんの朝ドラでとマネジャーさんから聞きまして、本当にうれしかった。こういう(朝ドラの)舞台で再びご一緒できるのは運がいいなと思います。楽しみです」と話した。 

 宮藤氏も朝ドラは13年前期「あまちゃん」(主演・能年玲奈)以来2作目。「あまちゃん」は平均世帯視聴率20.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録。ドラマの舞台となった岩手の三陸地方の方言「じぇじぇじぇ」が同年の流行語大賞に選ばれるなど、社会現象となった。同局では、19年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(主演・中村勘九郎、阿部サダヲ)も手がけている。

 朝ドラは現在、見上愛、上坂樹里がダブルヒロインを務める「風、薫る」を放送中。同年後期は「ブラッサム」(主演・石橋静河)、27年前期は「巡(まわ)るスワン」(主演・森田望智、脚本・バカリズム)に決まっている。27年後期はまだ発表されておらず、異例の1本飛ばしの発表となった。

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