◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)

 昨年3月に開業した田中勝春調教師が、シリウスコルト(牡5歳、父マクフィ)を送り出す安田記念でG1に初出走する。騎手時代にJRA通算1812勝をマークし、92年の安田記念をヤマニンゼファーとのコンビでG1初制覇。

「(騎手時代に)初めてG1を勝ったレースだし、縁と言えば縁だね」。当時と立場は違うが、府中のマイル王決定戦には、特別な感情を抱いている。

 開業前は宗像義忠厩舎(25年3月に定年引退)で技術調教師として過ごした田中勝調教師。師匠から引き継ぐ形となったシリウスコルトは、転厩2戦目の福島民報杯で厩舎に初勝利をもたらすと、続く新潟大賞典で重賞初制覇を決めた。出走馬決定順上位馬の回避でゲートインがかない、田中勝調教師は「(シリウスコルトに関しては)特別な感情はあるよ。具合はいいし、うまく行けばいいな」と期待する。

 “田中勝春”を象徴するような安田記念と、シリウスコルト。調教師として初めてのG1出走にふさわしい舞台と馬がそろった。(浅子 祐貴)

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