◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=6月4日、栗東トレセン

 昨年の3歳マイル王・パンジャタワー(牡4歳、栗東・橋口慎介厩舎、父タワーオブロンドン)に復権の予感が漂う。4日の最終追い切りは松山弘平騎手を背に、栗東・CWコースを単走。

スイスイと馬なりのままスピード感十分に伸びて、6ハロン82秒8―11秒2をマークした。先週の日本ダービーをロブチェンで制したダービージョッキーは「無理せず動いていた。前走が急仕上げだったぶん、メンタル面も含めて上がってきている」と2週連続G1制覇に上々の感触を示した。

 ある程度時計を出したいという意図で当初は水曜に追い切る予定だったが、台風による荒天で1日スライド。楽な手応えながら十分な負荷がかけられており、予定を変更した影響はなさそうだ。「動きとしては言うことがない。本番ではむしろ馬場が渋ってくれたほうがいいですね」と橋口調教師は笑顔を見せた。

 前走の高松宮記念は最終追いを坂路で行ったが、今回はCWコースに変更した。その理由を指揮官は「距離をもたせるようなイメージで、NHKマイルCの時と同じような調整過程できました」と説明。当時は1600メートルをこなせるか半信半疑だったが、今回はG1を勝った成功体験がある。

 G1初制覇以来、5戦ぶりのマイル戦。「東京のマイルなら」と指揮官は自信をのぞかせた。

狙ってきた舞台で勲章を加えるため、施した勝負仕上げ。今春G1・3勝と絶好調の鞍上の勢いも相まって、非常に魅力を感じる一頭だ。

(山本 理貴)

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