◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)=6月4日、美浦トレセン

 直線一気で海外挑戦に弾みをつける。オフトレイル(牡5歳、栗東・吉村圭司厩舎、父ファー)と安田記念に挑む25歳の菅原明良騎手は、同開催を最後にオーストラリアへ約半年間の滞在を予定。

「(ウィリアム)ビュイックや(ダリオ)バルジューが好きで、小さい頃から海外へ憧れがあったので」と率直な動機を明かす。豪州は坂井瑠星騎手が17年11月から1年間腕を磨いた地。「瑠星先輩みたいに、海外の大レースを勝てるようになりたいと強く思っています」。ブリーダーズCクラシックを制し日本競馬の歴史を塗り替えた若き英雄の存在は、大きな刺激となったようだ。

 偉大な先輩へ追いつくため、2つ目のG1タイトル獲得へのカギはどこにあるのか。「東京新聞杯(10着)でもそうでしたが、東京のコース形態、ペースだとために徹しないとダメですね」と2戦ぶりのコンビへ策を練る。一方で課題と目される坂に関しては「問題ないと思います」と気にしていない様子。脚がたまりさえすれば、確実に伸びるという手応えを感じているようだ。

 「馬のリズムを崩したくない」のが信条で、追い込みには定評がある美浦のホープ。24年宝塚記念のブローザホーンのような差し切りに期待がかかる。「It will be such a nice experience.I’ll do my best!(素晴らしい経験になると思う。ベストを尽くします!)」と勉強中の英語で武者修行への意気込みを語る瞳は、希望と熱意に満ちあふれていた。

(角田 晨)

 ◆菅原 明良(すがわら・あきら) 2001年3月12日生まれ、25歳。千葉県出身。美浦・高木登厩舎所属で19年3月2日に中山でデビューし、同年4月20日の福島6R(タイキダイヤモンド)で初勝利。21年東京新聞杯(カラテ)で重賞初制覇。24年宝塚記念(ブローザホーン)でG1初制覇。25年12月からフリー。重賞13勝含むJRA通算410勝。165・0センチ、53キロ。主な同期は岩田望来、団野大成。

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