◆第108回全国高校野球選手権埼玉大会▽4回戦 花咲徳栄12×―1富士見=5回コールド=(18日・県営大宮公園)

 2年ぶりの夏の甲子園を目指す花咲徳栄は富士見を12―1の5回コールドで下し、5回戦進出を決めた。打線が13安打12得点と爆発。

投げては先発の石田凛作(2年)が初回に1点を失ったものの、3投手による継投で富士見打線に反撃を許さなかった。

 初戦から6打数6安打2四球で8打席連続出塁中の笹崎昌久外野手(3年)は、「3番・中堅」で先発出場。この日も初回1死一塁で左前安打を放つと、2回先頭では右中間を破る三塁打を放った。

 しかし、3回の第3打席。1死一、二塁から遊ゴロ(併殺崩れ)。連続出塁記録は10打席連続で止まった。「(記録を)多少は意識してた。とにかく塁に出るということだけを意識して打席にたっていたので、それが途切れて悔しい」と笹崎。唇をかみ締めつつも、5回の第4打席では無死一、二塁から左翼前安打を放ち、「引きずることなく、しっかり修正出来てよかったです」と、笑顔で振り返った。

 この日、応援に駆け付けた父・典久さん(62)は「とにかく大会前から『しっかりコンディションを合わせてこい』と、伝えてきた。最高のスタートが切れて、好調を維持できていて本人もちょっとびっくりしているのでは」と、笑顔。笹崎に打席が回るとスタンドの期待値は最高潮となり、「よっ10割!」「大したもんだ」などという声が飛び交うという。

「チームが勝つことが何よりですが、その中で息子が勝利に貢献できているのは、親としてこれ以上のことはない」と、息子の活躍を誇らしげに話した。

 「努力家というよりはセンス型」と典久さんが話せば笹崎も「来た球を打ち返すだけ」。まじめな性格で、小さいころから人一倍バットを振ってきた。自信と驚異的なバッティングのセンスがここまでの記録を打ち出した要因だと典久さん。岩井隆監督(56)も「打球方向は非常にいい。引っ張るだけでなく、反対方向にも打てる」と、太鼓判を押す。

 連続安打は8打数、連続出塁は10打席でストップしたが、この夏は3試合、12度打席に立ち、出塁(安打、四死球の自力出塁)できなかったのは、3回の遊ゴロ併殺崩れだけ。実に11度出塁、うち9得点。チャンスメーカーとして、抜群の貢献度を示している。

 次戦は20日。武蔵越生との5回戦を迎える。「センバツで悔しい思いをしたので、もう1回夏の甲子園に絶対出て、日本一を狙いたい」と拳を握った笹崎。

リベンジに燃えるナインが埼玉大会を駆け抜ける。

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