東京六大学野球秋季リーグ戦第1週第1日▽慶大6―2東大(12日・神宮)

 秋季リーグが開幕。慶大は23年夏の甲子園で2年生エースとして慶応(神奈川)を107年ぶりの日本一に導いた小宅雅己投手(1年)がリーグ戦初登板。

8回から2イニングを完全の堂々デビューを飾り、勝利に貢献した。春4位から巻き返しを狙う法大は、11安打6得点で早大に勝利した。

 ため込んでいた思いを指先から解き放った。4点リードの8回からマウンドにあがった慶大・小宅は、最速147キロを計測した直球とスライダー、フォークで3者連続空振り三振の鮮烈なデビュー。9回も三者凡退に抑え、2回完全4Kの好救援だ。「楽しみだったので、緊張せずに投げられた」と笑顔で振り返った。

 23年夏の甲子園のV右腕だが、単位不足により2年生で留年を経験。高野連の規定で3年生の期間を高校、大学の施設を使いながら自主練習に充てた。昨年は六大学の観戦にも訪れ、モチベーションを高めた。2年ぶりの実戦マウンドも、ブランクを感じさせない投球で堀井哲也監督(64)も「いろんなことをコントロールできる、本当にすごいピッチャー」と絶賛した。

 慶大は開幕戦で白星発進。春秋連覇を狙う一員に加わった小宅は「日本一を目標に少しでも役に立てるように頑張りたい」。

日本一を知る右腕が新たな一歩を踏み出した。(渋谷 拓人)

編集部おすすめ