◆第14回U―18アジア選手権▽スーパーラウンド 日本2―1台湾(12日・台湾、台北ドーム)

 【台北(台湾)12日=小島和之】高校日本代表が、負ければV逸となるスーパーラウンド(SR)2戦目で台湾と激突。今大会初登板初先発の織田翔希(横浜3年)は初回に1点を先取されるも、その裏、味方が2点を奪い逆転。

その後は得点を許さず6回1失点、7奪三振と好投。日米20球団以上のスカウトが見守る中、最速155キロを計測してエースの意地を見せた。13日の決勝(日本時間午後7時半開始)では、SR初戦で敗れた韓国へリベンジし、10年ぶりのアジア制覇を目指す。

 日本のエースの意地と誇りを白球に込めた。1点リードの3回2死二、三塁。織田は一打逆転のピンチで6番打者の3球目にこの日最速の155キロを計測。惜しくもボールとなったが、最後は変化球で中飛に封じた。6回106球を投げて1失点の好投でチームを決勝へと導き、「緊張はありましたが、悪いなりに最少失点に抑えて勝てたのでよかった」と振り返った。

 初回は無安打で先取点を奪われた。今大会初登板かつ実戦登板は今月4日以来。スタンドには多くの地元ファンが駆けつけ、台湾攻撃時には一塁ベンチ上にチアガールが並び、拡声機でのかけ声に合わせて踊るなど完全アウェーだった。それでも「本当にすごいな、と。

楽しみながら投げられた」。負ければV逸の重圧さえも味わうように、笑顔でマウンドに君臨した。

 この日は巨人、日本ハムなどのNPB球団に加え、MLB球団もドジャース、メッツ、ヤンキースなど18球団以上が集まり、計20球団以上が視察した。13日の決勝は、SR初戦で敗れた韓国とのリベンジマッチ。織田は球数制限で登板できないが、「次の試合に勝つことが全て。自分は投げられないが、ベンチワークとしてできることはやりたい」。“世界デビュー戦”で真価を見せつけた怪物が、10年ぶりのアジア制覇へバトンをつないだ。

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