◆米大リーグ ロイヤルズ1―9ホワイトソックス(24日、米ミズーリ州カンザスシティー=カウフマンスタジアム)

 ホワイトソックスが24日(日本時間25日)、地区優勝した21年以来5年ぶりのポストシーズン(PS)進出を決めた。この日の敵地・ロイヤルズ戦に快勝。

地区優勝の可能性もまだ残されているが、少なくともPS進出が確定した。

 この日、村上宗隆内野手(26)は「4番・一塁」で先発出場し、4回に3試合連続ヒットとなる中前打。3回無死一、三塁では二ゴロの間に5試合連続となる打点をマーク。4打数1安打1打点1四球と存在感を示した。

 村上同様に新加入でチームを率いてポストシーズンに導いたベナブル監督がシャンパンファイトの前に行ったスピーチを球団公式Xが公開した。「聞いてくれ。俺たちは立ち止まらない。俺たちは立ち止まらないぞ。地区優勝のチャンスはまだ十分に手の届くところにある。だから俺たちは立ち止まらない。だから明日になれば、もう一度完全に気を引き締める。だが今夜は、このボトルをぶち開けるぞ!」と語りかけ、これが開始の合図となった。

 地元局のインタビューでは「ただただ皆のことが本当に嬉しい。組織全体を通して、全員が一生懸命働いてくれた。選手たちがやったことは特別なことであり、ファンが球場に足を運んでこのグループをサポートしてくれた姿も特別だった。関わったすべての人にとって、喜ばしいことだね」とシャンパンファイト中に答えた。「この選手たちはスプリングトレーニングの時点で、自分たちにこの瞬間が訪れると信じていた。選手たちが自分自身を信じ、グループを信じ、そしてグラウンドに出て努力を重ねて結果を出す姿を見るのは、本当に素晴らしいこと」と続けた。ワイルドカードシリーズ免除がかかる地区優勝の可能性を残しているだけに同監督は「この瞬間を皆で楽しむが、すぐに仕事に戻らなければならない」と大はしゃぎすることはなかった。同監督はレッドソックスのベンチコーチなどを経て24年にレンジャーズの監督補佐としてワールドシリーズ制覇に貢献しており、ポストシーズンの戦い方は熟知している。ホ軍の指揮官には2025年から就任した。

 ホワイトソックスは23年に61勝101敗、24年にはメジャー史上最悪となる121敗(41勝)を喫し、25年も60勝102敗と3年連続で“大台”到達。しかし、今季は村上が加入したこともあって生まれ変わった。2年連続100敗以上の球団がPS進出を決めたのは長いMLBの歴史でも初めて。

史上最大の下克上を成し遂げた。

 今季、チーム本塁打は昨季の165本から4試合を残して203本と激増。大谷らを擁するドジャースを上回り、メジャー全体6位(23日終了時点)となっている。村上はルーキーながらチームトップタイの33本塁打をマークし、バルガス(33本)、C・モンゴメリー(31本)らと強力打線を形成。球団では18年ぶり4度目の“30発トリオ”が相手の脅威であり続けた。

 メジャー1年目の今季。村上はデビュー戦から日本人&球団史上初、MLB史上4人目の3試合連発と衝撃のスタート。4月には25年の大谷(ドジャース)以来日本人2人目、メジャーの新人タイ記録となる5試合連発と前半戦の話題をさらい続けた。5月27日(同28日)には20号リーグ一番乗り。5月終了までに20本塁打を放った新人(新人王資格保持者)は史上初めての偉業だった。

 その後試合中の走塁で右太もも裏を痛め、肉離れが判明。35試合の欠場を余儀なくされたが、無事に復帰して7月にはいきなりオールスター、本塁打競争にも出場した。

村上の活躍が若いチームに化学反応をもたらし、日を追うごとに強くなった。ガーディアンズとの地区優勝争いはもちろん、PSの舞台でも勢いに乗れば台風の目になるかもしれない。

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