◆大相撲秋場所千秋楽(27日、東京・両国国技館)

 横綱・大の里(二所ノ関)が昨年秋場所以来、6場所ぶり6度目の復活優勝を果たした。大の里は、優勝をかけた3敗同士の大関・安青錦(安治川)との決戦に一気の突き出しで勝ち、賜杯を手にした。

これで秋場所は3年連続優勝となった。国歌斉唱では感極まって涙し、目元をぬぐった。優勝インタビューでは「この景色だけを見たくて頑張った」と感激し、館内から大きな拍手を浴びた。

 今場所も前半は、引く場面が目立ち、不安定な取り口だったが、何とか4日目の東前頭2枚目・高安(田子ノ浦)戦の黒星だけで乗り切り、終盤は本来の強烈な当たりからの圧力をかけての相撲を取り戻した。12日目には2差をつけ単独首位に立った。だが、13日目には大関・霧島(音羽山)、14日目には大関・琴桜(佐渡ケ嶽)にまさかの連敗。千秋楽の相星対決にもつれ込んだ。

 苦しい戦いを乗り越えての栄冠だった。大の里は初土俵からわずか13場所のスピード記録で横綱に昇進。昇進2場所目の昨年秋場所を13勝2敗で、横綱初V。順調に優勝回数を重ねて行くように思われたが、昨年九州場所14日目の琴桜戦で左肩を痛め休場してから苦闘が続いた。

 今年初場所は出場を強行し、10勝5敗、春場所は4日目から休場、夏場所は全休、名古屋場所は強行出場したものの精彩を欠き、9勝6敗に終わっていた。

今場所は横綱・豊昇龍(立浪)が初日から休場。一人横綱として臨み、その重責も果たした。

 ◆大の里 泰輝(おおのさと・だいき)本名・中村泰輝。2000年6月7日、石川・津幡町出身。26歳。日体大3年時にアマチュア横綱となるなど、数々のタイトル獲得。23年夏場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵。わずか4場所で24年初場所新入幕。同年夏場所で初優勝。25年春、夏場所と連覇を達成し、横綱に昇進した。192センチ、189キロ。

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