世界ボクシング協会(WBA)のヒルベルト・メンドサ会長が19日(日本時間20日)、「WBAによるフェザー級タイトルに関する声明」を発表。「WBA世界選手権委員会は10月19日に会議を開き、亀田和毅選手の状況は、ランキング上位選手の権利問題とともに、最優先事項として審議される予定です」と記した。

 元世界2階級制覇王者でWBA世界フェザー級3位の亀田和毅(35)=TMK=は17日(同18日)、米ネバダ州ラスベガスでWBA世界同級タイトルマッチに臨む予定だったが、王者ブランドン・フィゲロア(29)=米国=が前日計量で失格となり王座を剝奪された。試合は、和毅が勝てば新王者となり、引き分けかフィゲロア勝利の場合、王座は空位となる変則のタイトルマッチで行われる予定だった。しかし試合当日朝にフィゲロアが体調不良となり、タイトルマッチは中止となった。

 声明では、WBAが亀田の状況を「最優先事項」としたが、同時に「ランキング上位選手の権利問題」にも言及している。和毅の王座決定戦出場が正式に認定されたわけではなく、WBA世界選手権委員会の決定に委ねられることとなる。

 世界主要4団体の王座決定戦は、ランキング上位2者に優先権が与えられることが原則だ。メンドサ会長は17日(日本時間18日)、自身のXで「問題はフィゲロア対亀田が選択防衛戦だったということです。本来であれば、指名挑戦権の優先順位は1位がミルコ・クエジョ、2位が中野幹士となるはずです」と投稿している。

 最新のWBA世界フェザー級ランキングは、1位が元WBA同級暫定王者のミルコ・クエジョ(26)=アルゼンチン=、2位が元東洋太平洋同級王者の中野幹士(31)=帝拳=、3位が和毅となっている。さらにクエジョは、OC(OFFICIAL CHALLENGER=公式挑戦者)とランキングに注記されている。原則にのっとれば、クエジョ、中野の順番で王座決定戦出場の優先権が与えられることとなる。

 同様のケースが、寺地拳四朗(BMB)の件だ。

昨年12月、寺地はサウジアラビア・リヤドでIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)に挑戦する予定だった。両者とも前日計量をクリアしたが、ガルシアが同日夜に体調を崩して陣営の独断で病院に駆け込み、脱水症状と診断されドクターストップ。試合中止が決定した。寺地陣営はIBFに改めてガルシアとの対戦を申し入れたが、IBFは今年1月にガルシアとランキング最上位の同級3位(1、2位は空位)のアンドリュー・モロニー(オーストラリア)の指名試合を指令した。

 ガルシアは同年6月にモロニーに敗れ王座陥落。寺地は同年7月、WBO同級王座決定戦で勝利し、世界3階級制覇を達成。11月29日に両国国技館でハシエル・アマドル(メキシコ)との初防衛戦に臨むことが発表されている。

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