◆第87回菊花賞・G1(10月25日、京都競馬場・芝3000メートル、良)

 クラシック3冠最終戦の第87回菊花賞・G1が25日、京都競馬場の芝3000メートルで争われ、単勝3番人気のゴーイントゥスカイが鼻菊花賞差の激戦を制した。武豊騎手(57)=栗東・フリー=は、史上単独最多となる菊6勝目で、自身の持つG1最年長勝利記録も更新した。

史上9頭目の3冠馬を狙ったロブチェンは、まさかの14着に終わった。

 菊男が淀に帰ってきた。武豊の乗るゴーイントゥスカイの前にVロードが開いた。「残り200メートルくらいで勝てるかもと思った」。左ステッキ2発でラストの末脚を引き出し、全力で手綱を押す。外から迫ったバステールと馬体が重なり、決着は写真判定に。鼻差での勝利を確認すると、何度も拳を握りしめて喜びを爆発させた。

 史上単独最多の菊6勝目。自身の持つ最年長G1勝利記録も57歳7か月11日に更新した。ユタカコールが湧き起こると両腕を挙げて応え、「久しぶりでうれしいですね。ゴールした瞬間は分からなかったけど、川田くんが悔しがっていたので勝ったのかなと思って。良かった」と笑み。

現役時代の主戦を務めた無敗3冠馬ディープインパクトの孫を、史上初の父子3代制覇に導いた。

 ゲートを決めて、ロブチェンより前の9番手を確保。大逃げを打ったキンググローリーがつくる速い流れに惑わされず、馬群の内で折り合って末脚を研ぎ澄ませた。「スタートもうまく出て、いいポジションを取れた。いい感じ、いい感じと思いながらレースを進めた」。朝の激しい雨は午後には完全にやみ、重から良まで回復した。「できるだけ乾いてほしいと思っていたら上がってくれて、それもいいなと思っていた」。天気も武豊の味方となった。

 陣営と二人三脚での勝利だ。3走前の青葉賞から手綱を執り、上原佑調教師と話し合いを重ねてきた。「菊花賞を十分狙える馬だなと思っていた。2人でじっくり話をした日もあったし、こうやって結果が出るとうれしい」。

厩舎の初G1勝利となった開業4年目のトレーナーは、検量室前で武豊とがっちり握手。「感無量ですね。豊さんが完璧に乗ってくれたし、私としても本当に最高の瞬間」とかみ締めた。

 2冠馬の偉業を阻止し、クラシック最終戦を制した。レジェンドは「今日こうやって勝てて、また秋、冬に向けて頑張っていこうと思います」と力強く宣言。「まだまだ成長できる。楽しみ」と期待を込めるコントレイル産駒とともに、さらなる高みを目指していく。(山本 理貴)

 ゴーイントゥスカイ 父コントレイル、母ゴーイントゥザウィンドウ(父タピット)。美浦・上原佑紀厩舎所属の牡3歳。北海道新ひだか町・千代田牧場の生産。通算7戦3勝。総獲得賞金は3億4429万8000円。

重賞2勝目。主な勝ち鞍は青葉賞・G2(26年)。馬主はフィールドレーシング。

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