ブリーダーズカップ(BC)クラシック(日本時間11月1日、米国キーンランド競馬場・ダート2000メートル)で、連覇を目指すフォーエバーヤング(牡5歳、父リアルスティール)を管理する矢作芳人調教師が、大一番を前にスポーツ報知のインタビューに応じた。(取材・山本武志※取材日=10月15日)

 ―昨年のレースを振り返って。

 「もちろん、馬が強かった。ただ、弟子だから褒めたくないけど、ジョッキーもあれはうまく乗ったと思う。ただ、それでもそんなに楽勝できるもんではないので。それに今年は去年以上にうちばっかりにマークが行くわけだから、厳しい戦いになるのは間違いないな」

 ―所属の坂井瑠星騎手を乗せ続け、海外を転戦している。

 「別にすごいとは思わないけどね。どうしても海外へ行けば、安易に外国人騎手を使いがちだけど、そこを育ててきた弟子で行けるというのは、俺にとって誇りでもあるし、何よりも幸せだと思うね。それで負けても、自分のせいというか、納得がいく。当然、そこは(藤田晋)オーナーの理解があるからできることであって、それだけは絶対に忘れないようにと思っています」

 ―開業20年を超え、自ら手がけたリアルスティールの子供で世界の注目を集めている。

 「よう頑張ってきたなと思うね(笑)」

 ―23年10月のデビューから、もう3年以上になる。

 「何がすごいって、レースによって調子のいい悪いは当然あるけど、予定していたレースをすべて使えていることです。一回も予定変更をしたことがない。こういう馬はなかなかいない。

今、恐らく570キロぐらいある馬なのに、脚元で一回も心配なところが出たことなくて、すべて順調に使えている。これはもう驚異的だと思います」

 ―勝てば米国、エクリプス賞での年度代表馬も見えてくる。

 「エクリプス賞の日はあけてます。しっかりと勝てればチャンスはあるんじゃないかなと思います」

 ―去年は最優秀古馬ダート牡馬には選出されたが、年度代表馬は逃した。

 「JRA賞でいえば去年、久々に年度代表馬を取ったよね(注)。もちろん、まずは個人も馬も含めて、JRA賞に行くこと。ただ、個人だけで行った時は馬で行かないと寂しいなという気持ちもある。その中でも、やっぱり馬で行くなら年度代表馬で行きたいですね」

 ―最後に意気込みを。 「これが最後のレースになるか、ラス前になるかは分からない。オーナーとの協議でも、このレースを見て、次をどうするか、引退も含めて決めようということになっているので、ある意味集大成だと思っています。これがラストのつもりで全力で仕上げる。ただ、それだけですね」

(終わり)

 ※注 矢作調教師が年度代表馬を管理したのは19年のリスグラシュー以来、2回目。

個人では最多勝利調教師賞を2014年、2016年、2020年~2022年、2024年の計6回、最多賞金獲得調教師賞を2019年~2023年、2025年の計6回受賞している。

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