◆米大リーグ ワールドシリーズ第3戦 レイズ1―10ブルワーズ(26日、米フロリダ州セントピーターズバーグ=トロピカーナフィールド)

 ブルワーズがレイズに敵地で大勝して3連勝し、球団史上初の世界一に王手をかけた。

 本拠で2連勝し、敵地に乗り込んだが、2日前と遜色ない大きな声援がナインを後押しした。

「ホームゲームとは言わないが、アウェーでこれほど熱狂的な雰囲気の応援を受けられるのは本当に素晴らしいことだった。普段は3万5000人対9人という状況だけど、今夜は2万人が自分たちを応援してくれた」と先発し6回1安打無失点だったガッサーは感謝。フリリックは「開始3時間前、ストレッチのためにグラウンドに出ると、ファンはすでに席にいて声援をくれた。この球場が初めての選手も多かったけど、落ち着くことができた」と語った。

 最低気温が10度前後で防寒上着が必要なミルウォーキーから、夜でも20度前後と半袖で十分なフロリダ州へ場所を移しての第3戦。両軍本拠の直線距離は約1760キロで、東京―上海間とほぼ同じ。避寒とばかりに大勢のファンが大移動してきていた。

 0―0の3回1死一、二塁でイエリチとコントレラスの連続適時打で2点を先取した。5回2死一、二塁では三ゴロで二塁封殺とみられたがリプレー検証で判定が覆りイニングが続行。すると7連続適時打で8点を奪う猛攻につなげて10―0と一気に突き放し、試合を決定づけた。

 MLB公式サイトのS・ラングス氏のXによると、2死からの8得点はワールドシリーズ(WS)史上最多記録だったという。

 先発の3年目左腕ガサーは大舞台で6回まで1安打無失点でポストシーズン初勝利を挙げた。

9回には右肩負傷で今季わずか9登板のウッドラフが登板。ブ軍一筋の33歳が締めくくった。

 ブルワーズはドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ(LCS)を4連勝して、WS進出。地区シリーズの第4戦からは8連勝で来ている。レギュラーシーズンでは103勝を挙げながら最長の連勝は「5」だったが、ポストシーズンに入って、今季最長の連勝をマークする勝負強さを見せている。

 リーグ優勝決定シリーズ以降も7勝0敗と負けなし。LCS、WSがともに4戦先勝制となった1985年以降、LCSを4戦全勝で突破したチームはこれまで11例あるが、WS制覇につなげたのは昨季のドジャースなど4例だけ。LCSからWSまで8勝0敗で駆け上がった例はなく、LCSを4勝0敗で突破したチームは、WSでは4勝0敗はおろか、4勝1敗すらない。WSを4勝0敗で制したチームは2012年のジャイアンツなど85年以降で8例あるが、LCSからの無傷制覇はない。

 今シリーズでは連勝して敵地に乗り込んだが、本拠戦ではいずれもレイズに先制されての逆転勝ちだった。連日の1点差からガラッと変わっての大勝で、1957年の球団創設から初の栄冠にあと1勝に迫った。

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