大相撲九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)で2場所連続7度目の優勝を目指す横綱・大の里(26)=二所ノ関=が27日、福岡市内にある部屋で番付発表後、初稽古を行った。九州場所は優勝がなく、昨年は左肩を負傷し、千秋楽を休場した。

このけがの回復が遅れたことで今年は精彩を欠き、秋場所で復活優勝を果たしたばかり。「しっかりといい形で締めくくりたい」と横綱昇進後初の連覇で、年納めの場所を最高の形で締めくくる。

 さわやかな秋風が吹き込む福岡市内の部屋で、大粒の汗が滴り落ちた。大の里はすり足、約2時間230回に迫るてっぽう、四股など基本動作を黙々と繰り返した。秋巡業が終わり、福岡入り後初の稽古。最後はぶつかり稽古で、幕下以下の力士に胸を出した。「秋巡業で少し基礎が欠けていたので、入念にやっていきたい」。まずは土台をつくってから、相撲を取る稽古を始める考えだ。

 狙うのは九州場所初制覇だ。「今年最後の場所。しっかりといい形で締めくくりたい」。新大関だった一昨年は、アデノウイルス感染症による発熱で秋巡業を途中離脱した影響もあり、9勝6敗に終わった。

昨年は初日から9連勝も、13日目の安青錦戦で左肩を痛めて千秋楽を休場。この影響で「今年の初場所、春場所もあまり良くなかった」と振り返るだけに、九州場所に向けて静かに気合を高めた。

 横綱昇進後初の連覇も懸かる。「大横綱」の称号を得るためには、脂の乗った20代で優勝を重ねることが重要で、大の里も「連覇が(過去1回で)なかなかできていない」と課題に挙げる。九州場所は寒暖差もあり体調管理が難しいが、秋場所で1年ぶりに賜杯を抱き「勝つこと、優勝することが久々の経験。その感覚が戻ってきた。調整方法は自分が一番、分かっている」と自信を取り戻した。

 最初の照準は11月2日、大関・琴桜(佐渡ケ嶽)らが参加する二所ノ関一門連合稽古だ。「(横綱土俵入りなどの)イベントがあり時間も限られている。まずは連合に向けてやっていく」と、地方場所前のルーチンで仕上げていく。「優勝した次の場所が大事になる。やることをやって準備していく」。

一年納めの場所を制して、激動の26年を締めくくる。(山田 豊)

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