9月18日付で騎手を引退し、来年3月からJRAのアドバイザーに就任する柴田善臣元騎手の引退式が11月1日、全レース終了後に東京競馬場のウィナーズサークルで行われた。「こんなにたくさんのみなさんが残っていただいてびっくりしました。

苦しい時もありましたが、本当に楽しい41年でした。これからJRAとジョッキーが協力して、いい競馬をファンの皆さんに見せなきゃなという強い思いもまた持ちました」と笑顔で振り返った。

 式の冒頭では師匠の中野隆良元調教師、横山典弘騎手、戸崎圭太騎手、JRA競馬学校騎手課程の同期だった須貝尚介調教師、武藤善則調教師、岩戸孝樹調教師や家族らが花束を贈呈した。その後は競馬界をともに盛り上げてきた騎手仲間たちが、特製のシャツを身にまとって登場。戸崎騎手が代表して東西の騎手のサインの寄せ書きを集めたオリジナルフラッグ「ありがとう 柴田善臣騎手」がプレゼントされた。

 競馬学校で1年後輩の横山典弘騎手からは「長い間お疲れ様でした。1つしか年齢が違わないのに、頼りになる先輩でした。(アドバイザーとして)また僕を教育してください」とねぎらいの言葉を贈られてガッチリとハグ。騎手仲間、関係者をはじめ、会場に詰めかけた大勢のファンから温かい拍手が送られた。退場時には参加した騎手らが花道を作って送り出すなど、笑顔でジョッキー人生に区切りをつけた。

 柴田善臣元騎手は1985年にデビュー。4年目に中山牝馬S(ソウシンホウジュ)で重賞初制覇を飾ると、93年にはヤマニンゼファーで安田記念を制してG1初勝利。

その後、97年には自身初の年間100勝を達成するなどトップジョッキーへの階段を駆け上がった。14年には騎手時代の同期である須貝調教師が管理するジャスタウェイで安田記念を制覇。41年間の騎手人生でJRA通算2341勝、重賞は96勝(うちG1は9勝)を積み重ねた。22年春にはJRA現役騎手として史上初の黄綬褒章を受章するなど競馬サークルを代表する名手で、多くのファンに愛された。

編集部おすすめ