MLBは3日(日本時間4日)、新労使協定の締結に向けて新たな提案を提示し、チーム総年俸に上限を定める「サラリーキャップ」導入を来季ではなく28年からにして、上限は2億5820万ドル(約410億円)、下限を1億8020万ドル(約286億円)に設定。30歳以上の選手については、FA取得までの期間を現行の6年から5年に短縮し、メジャー最低年俸を今季の78万ドル(約1億2000万円)から100万ドル(約1億5900万円)に引き上げることなどが盛り込まれた。

 これを受けてドジャースの地元紙「カリフォルニア・ポスト」は「ドジャースには今回の修正で新たな制度に対応するための時間がより多く与えられることになった。将来的な財政面の負担も考慮しながら、ロースターを再編するための時間をより長く確保できる」と反応。今季のド軍の総年俸はぜいたく税の算定基準で4億3280万ドル(約685億円)に達し、メジャー史上最高額を更新した。来季も現時点ですでに3億8840万ドル(約615億円)と予想されており、サラリーキャップが来季から導入されれば、今オフに大幅な年俸削減を迫られる可能性があったと指摘した。

 ただし、同紙によると、2028年の総年俸も現時点で3億260万ドル(約479億円)と予想され、今回提示された上限額を4440万ドル(約70億円)上回る。大谷翔平投手(32)、山本由伸投手(28)をはじめ、ベッツ、スミスら10選手だけでおよそ2億8200万ドル(約446億円)を占めており、年俸調停権を持つ選手らの分を加えれば、さらに膨らむ見通しだ。

 ドジャースはMLBが提案する「サラリーキャップ」の上限額を超えている8球団のうちの1つ。「そのような制度が実現すれば、高額かつ長期契約を結んでいるベテラン選手をトレードで放出する必要が出てくる可能性が高い」とし、「新たな労使協定がどのような内容になるのか分からないため、今オフのFA市場がどう動くのかも見通せない状況が続いている」などと同紙は不安視した。

 ただ、サラリーキャップ導入を巡っては選手会が一貫して反対しており、12月1日に現協定が失効すれば、「ロックアウト」に突入する可能性も高い。新制度の導入自体が不透明な中、ドジャースも今オフの補強と将来的な年俸調整の両立を迫られることになる。

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