アサヒ飲料は、ナチュラルミネラルウォーター「アサヒ おいしい水」の差別化を強化している。同ブランドは、地層でゆっくりろ過された深井戸水を特徴とする。
今年は、はがしやすさと環境配慮を両立した「シンプルecoラベル」を成長の軸に据え、認知拡大と配荷拡大を進める。4月14日にはラベルデザインを刷新し、「アサヒ おいしい水 天然水 レモン水 無糖」も投入した。

同社は今年も「アサヒ おいしい水 天然水 シンプルecoラベル」に注力する。4月14日の刷新では、背景を白色にすることでブランドロゴの視認性を高めた。ラベルがはがしやすく、環境にも配慮した商品として、明確な差別化要素に位置づける。

同社マーケティング本部ウォーター・マーケティング部部長山口真代氏は「シンプルecoラベルは、ラベルをはがす際の手間を軽減し、日常の使いやすさを訴求する商品だと考えている」と話す。消費者に伝わりやすい付加価値を軸に成長を目指す。

「アサヒ おいしい水」は、環境や健康といった価値に着目した商品提案を続けてきた。2018年にはラベルレスボトル、2021年にはシンプルecoラベルを発売。2022年には、外出先でも白湯が飲める「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」を投入し、通年販売する商品に育てている。

新たに発売した「アサヒ おいしい水 天然水 レモン水 無糖」は、深い地層でゆっくりろ過された天然水に、レモン果汁とレモンエキスを加えた無糖の清涼飲料水。レモンを浸したような爽やかで心地よい飲みやすさを特徴とする。
パッケージは、天然水に浸したレモンを大きく描いた透明感のあるデザインを採用し、「無糖」であることを分かりやすく打ち出している。

近年、ミネラルウォーター市場では、健康意識の高まりや無糖志向の定着を背景に、水の重要性が高まっている。一方で、同社によると、「味気のない水は習慣化しにくい」「自然な味や風味がある飲み物の方が飲みやすい」といった声もある。こうしたニーズに対応するため、無糖でありながら飲みやすさとおいしさを備えた“無糖果実水”として提案する。

同社は、生活者の中にすでに存在している「レモン水」のイメージを生かしながら、ペットボトルで手軽に購入できる価値を訴求していく。水だけでは物足りないが、甘さのある飲料は控えたいという生活者の選択肢として、日常の水分補給シーンへの浸透を図る。

販促面では、シンプルecoラベルを対象にした消費者向けキャンペーンも展開し、ラベル裏面の二次元コードから応募できる仕組みとした。使いやすさを実感してもらい、継続購入につなげる考えだ。

今後も同社は、天然水そのものの価値を軸に、採水地や深井戸水の良さを多角的に伝えていく。価格競争だけにならないためにも、ラベルのはがしやすさのように、生活者にとって分かりやすい付加価値を示しながら、カテゴリー活性化とブランド成長の両立を目指す。
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