★ハイ クォリティな楽曲と高いパフォーマンス力に定評があった東京女子流4人組ガールズグループ・東京女子流が3月31日のラストライブをもって解散、16年におよぶ活動に幕をおろしました。

東京女子流は2010年に結成。
結成当時のメンバーは5人でしたが、中期以降は山邊未夢さん、中江友梨さん、庄司芽生さん、新井ひとみさんの4人組で活動してきました。2010年5月5日にシングル『キラリ☆』でメジャーデビュー。メンバーたちの幼い雰囲気とはウラハラな楽曲のクォリティと、しっかりと鍛えられたダンス&ボーカル パフォーマンスで高い評価を得ていました。結成3年目の2012年には当時史上最年少で日本武道館単独公演を実現。翌2013年にも2年連続で武道館公演を成功させました。その後もコンスタントに楽曲をリリース。経験を重ねるごとにさらにパフォーマンスが研ぎ澄まされ、人気も高まっていきました。

メンバー全員が20代になったころから、さらに大人っぽい世界観を表現。ライブのセットリストなどはその前からメンバー独自で考える機会も増え、振付や衣装をメンバーが手掛けることもあり、よりセルフプロデュース色が濃くなっていきました。2025年5月にはデビュー15周年を迎えた東京女子流。その記念ライブで「2026年3月をもって解散する」ことを発表しました。

★最後まで音楽の楽しさをひたすらに追究、提供したラストライブ解散発表から約11ヶ月。
今年3月31日、彼女たちのラストライブが行われました。会場はZepp DiverCity(TOKYO)。チケットはソールドアウトで満員に。そんな中最後のステージに4人が登場しました。デビュー曲『キラリ☆』から始まったライブ。そこから約1時間 メドレーも含めてノンストップでパフォーマンスを披露。いったんMCを挟んで、さらに約1時間にわたるパフォーマンス。高いヒールの靴のドレス衣装で歌い踊り続けました。すごい体力と集中力。とはいえ、根性でやり遂げたという雰囲気は一切なく、ただただ楽しい空間を観客に提供してくれました。東京女子流16年、彼女たちの総決算、この公演への強い想いがハードなパフォーマンスを支えていたのではないかと思います。約3時間半のライブ、MCは少なめで、彼女たちの音楽をじっくり、かつ感慨をもって楽しめる内容となりました。


彼女たちの楽曲の幅は広く、初期の頃に目立った、ちょっと背伸びした女の子の楽曲から、等身大の少女の青春を描いた曲、近年でも、大人の女性の恋愛のシーンを描いた曲から、心がほっこりする温かみのある曲まで。曲調も実に多岐にわたります。この日のステージでも、まるで一つの作品を通して見るように、多彩な楽曲たちが心に染み入ってきました、しんみりするというより、終始笑顔に溢れたライブ。それも彼女たちらしい。自分たちが持っている音楽、その楽しさを全部届ける、という想いが伝わってきました。

アイドル音楽には、その時代時代のトレンドがありますが、いつの時代でも、大人でも抵抗なく聴ける、エバーグリーンな音楽を届け続けた東京女子流。彼女たちの音楽を好きな人はこれからも聴き続けると思いますし、この先、もしかしたら女子流の現役時代を知らない世代で再評価されることもあるかもしれません。

4人のメンバーたちの今後について、新井ひとみさんが個人で音楽活動を継続していくことを発表。早速6月6日にライブを開催します、“音楽・歌”と“青春”をテーマに掲げた、2部構成の公演になるとのことです。グループ在籍時代からソロで歌手活動も行い、特に80年代の歌謡曲に強い関心を持っており、その方面でのパフォーマンスにも期待できますし、高い歌唱力に定評がある新井さん、大人のシンガーとして、これまでの彼女にはなかったような表現も楽しみです。中江友梨さんは所属事務所からの退所を発表しましたが個人で活動を続けていくようです。山邊未夢さん、庄司芽生さんもマイペースに次へのステップへの準備をしているのではと思いますが、昨年発表したソロ楽曲もとても惹かれるものがありましたし、中江さん、山邊さん、庄司さんの音楽面でのまた新たな表現にも期待せずにはいられません。
4人それぞれの物語がまだまだ続いていくこと、楽しみにしたいと思います。

文/田中裕幸
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