去就が注目されるジダン photo/Getty Images
監督業から遠ざかる名将
ジネディーヌ・ジダンは、レアル・マドリードを去った2021年以来、監督業から遠ざかっている。今夏はエリック・テン・ハグの後任としてマンチェスター・ユナイテッドへの新監督就任が噂され、シーズン開幕後もマンUが3試合中2試合に敗戦したことで再び就任の期待が高まっているのが現状だ。
それでも、ジダン自身はマンチェスター・ユナイテッド行きの噂を『L'Equipe』紙に問われた際、言葉の壁を理由にイングランドでの監督就任を望んでいないことを明かし、コミュニケーションこそがキャリアでの成功の鍵であり、言語に制限されることなくチームと十分に関わることができる環境で働くことを好むと強調した。
「マンチェスター・ユナイテッドに行きたいかどうか? 英語は理解できるが、完全に流暢というわけではない。その国の言葉が話せなくても就任する監督がいることは理解しているが、私はそのやり方での仕事を望んでいないんだ」
「勝つためには多くの要素が必要で、それはグローバルな文脈のものも含まれる。 私は勝つために必要なものが何なのかを知っている」
ジダンの監督としての歩みは、2014年にレアル・マドリードのリザーブチームであるレアル・マドリード・カスティージャから始まり、トップチームの監督就任後はチームを3度のチャンピオンズリーグ優勝と2度のラ・リーガ優勝に導くなど、現在世界のサッカー界で最高の監督の一人とみなされている。
レアル・マドリードを去って以来、ジダンはバイエルン・ミュンヘンやさまざまな代表チームからのオファーを含め、注目される仕事をいくつか断ってきたとされているが、決して監督業への道を完全に閉ざしたわけではないという。今後ジダンがどのような形で監督として戻ってくるのか期待したいところだ。