米国企業の決算発表が続いていますが、金利先高観もあり投資家の企業を見る目は厳しさが増しています。こうしたなか、好決算が素直に評価された5銘柄を紹介します。
1. ペイパルHD(PYPL)
高バリュエーション銘柄だが、株式市場は好決算を素直に評価。
オンラインペイメントの市場拡大ストーリーは景気の変動を問わず予想されるトレンドであり、足元で製造業が直面している半導体不足などとは直結しない点が魅力。
仮に力強い消費が続けば、その点も追い風になるだろう。
2021年1-3月期調整後EPS(1株当たり利益)は前年同期比85%増益となり市場予想を21%上回った。アクティブ口座数はネットで1,450万人増加し、合計で3億9,200万人に拡大。
合計取扱額は50%増加し2,850億ドルに拡大した。好調な決算を受けて、会社側は通期見通しを上方修正。これを受けて市場予想も切り上がり、通期の調整後EPSは19%の増益が予想されている。
決算発表後、株価は時間外取引で上昇した。
(5月6日まで)
2. スクエア(SQ)
ペイパル同様に好決算が評価された。ビットコインの取扱い強化により、売上高が3倍以上に拡大。
ビットコインの取扱いによる粗利益額は7,500万ドルと小さく利益貢献度は低いが、本業がオンラインペイメント需要拡大のトレンドに乗り好調。
2021年1-3月期調整後EPSは黒字転換し、市場予想を157%上回った。月間アクティブユーザー数は1億人超え。
総取扱額は前年同期比29%増加し331億ドルに拡大した。決算発表後、株価は時間外取引で上昇。
(5月6日まで)
3. ヴァルカン・マテリアルズ(VMC)
建築に使用される骨材メーカー大手。コロナ禍後の環境が追い風になっているうえに、販売価格の上昇やコストの効率化を進めている点に好感が持てる。
2021年1-3月期調整後EPSは前年同期比47%増益となり市場予想を56%上回った。一部の地域の天候不順があったものの、出荷を3%伸ばすことができた。
会社側は「住宅建設が加速を継続、幹線道路の着工も増加し始めた。」「昨年延期された仕事のいくつかもスタートした。」と述べており、コロナ禍後の環境が追い風になっている。
価格の上昇やコスト削減が進み、調整後EPSは大幅増益に。通期でも13%増益が市場で予想されている。
(5月6日まで)
4. アッヴィ(ABBV)
コロナ禍後の環境が追い風になっているうえに、新薬の売上も堅調。配当利回りが高い点も魅力。
2021年1-3月期調整後EPSは前年同期比22%増益となり市場予想を6%上回った。免疫系、神経系、美容系製品の営業収益が比較可能ベースで2桁増、白血病系も1桁増収となった。
新薬のSkyrizi (スキリージ。
会社側は「新型コロナのワクチン接種の広がりが、当社の治療領域の回復に寄与すると予想する」と発言。好調な決算内容と今後の環境改善見込みから、会社側は通期業績見通しを上方修正した。
(5月6日まで)
5. エマソン・エレクトリック(EMR)
測定・分析機器、プロセス制御システムなどを展開。64年間増配継続企業。足元では中国の需要が業績の追い風に。
2021年1-3月期調整後EPSは前年同期比9%増益となり市場予想を8%上回った。商業&住居向けソリューション事業が13%増収と堅調。
中国における商業用空調システムと低温物流の需要増が追い風になった。他の地域も増収。
自動化ソリューション事業は米国が足かせとなり3%増収に止まったが、会社側は通期後半にかけての回復を想定。
(5月6日まで)
(松村 梨加)

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