先週は長期金利の上昇や決算発表後の材料出尽くし感でAI半導体株が久々に下落。今週は21日のエヌビディアの決算発表が最大の注目ポイントです。
今週のトピック:エヌビディアが決算発表。米FOMCの議事録公開
日付 イベント 5月17日(日)まで ・米中首脳会談でもイラン情勢に変化なし 5月18日(月) ・フランスでG7財務相・中央銀行総裁会議始まる 5月19日(火) ・2026年1-3月期GDP速報値 5月20日(水) ・東京海上HD(8766)など損保会社が決算発表・4月の米国FOMCの議事録公開
・日本時間21日(木)早朝、エヌビディア(NVDA)が決算発表 5月21日(木) ・4月貿易統計、3月機械受注
・米国でウォルマート(WMT)が決算発表 5月22日(金) ・4月国内CPI
・日本時間21日(木)早朝に人工知能(AI)半導体の王者・エヌビディア(NVDA)が決算発表。AI半導体株が乱高下して本格的な調整局面を迎える可能性も?
・15日(金)に記録的な好決算を発表した半導体メモリのキオクシアホールディングス(285A)が素直に急騰するか、他のAI関連株も追随できるかが焦点!
・ホルムズ海峡の封鎖継続によるインフレ懸念で、米国や日本の長期金利上昇が続きそう。AI半導体株が株価の重しになり、インフレに強い資源株や金融株が買われるようになる?
・20日(水)夜に4月の米国連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公開。参加理事たちの多くが年内利上げに賛同しているようなら、株価にとってネガティブ。
5月18日(月)の日経平均
前営業日比109円安の6万1,299円で続落スタート。金利高などの要因もあり下げ幅を拡大、前場では一時1,000円超安まで下がりました。後場では下げ幅は縮小したものの、400円安の6万1,000円近辺で推移しています。(5月18日15時現在)。
先週(5月11~15日)の主要株価指数
終値 前週末比 前週末比率 日経平均株価 6万1,409円 ▲1,304円 ▲2.08% TOPIX 3,863.9pt +34.4pt +0.90% ダウ 49,526ドル ▲82ドル ▲0.17% S&P500 7,408pt +9pt +0.13% ナスダック 26,225pt ▲21pt ▲0.08%今週のマーケット:記録的好決算のキオクシアHDが独歩高!?エヌビディア決算発表の21日(木)早朝まで波乱の展開!
今週は日本時間21日(木)早朝にAI向け高速半導体で市場を席巻する米国エヌビディア(NVDA)が決算発表。
その発表を前に、急騰を続けてきたAI半導体株が乱高下する展開が予想されます。
エヌビディアの2026年2-4月期の売上高は2026年に投入が開始された次世代半導体「ヴェラ・ルービン」の販売増加で前年同期比80%近い伸び、純利益は2倍以上に増加する見込みです。
今期2026年5-7月期の売上高はそれ以上の前年同期比84%増が市場予想です。
エヌビディア株は4月から5月15日(金)まで直近1カ月半で3月末比29.2%も急騰してきたため、非常に高い業績予想のハードルを越えない場合、株価がいったん調整してもおかしくありません。
むろん、高い市場予想を上回った場合、株価続騰も考えられますが、最近のエヌビディア株は競合する半導体メーカーの株価に比べて上昇力が低下。
AIエージェント向けに複雑な計算が求められる中央演算処理装置(CPU)の製造が得意な競合のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は4月から5月15日にかけて3月末比で約2.1倍も急騰。
インテル(INTC)もアップル(AAPL)製品向け半導体の製造が決まったこともあり、2.4倍以上も上昇。
米国AI企業アンソロビック(非上場)のAIツール「クロード・コード」の登場で、AI革命は、オープンAIの生成AIソフト「ChatGPT」のような単なるチャットツールから、より企業の実務に対応した複雑なAIエージェントの普及という第二幕に移行しています。
今回のエヌビディアの決算を機に、AI相場の「脱エヌビディア化」が進み、より幅広いAI周辺株が物色される展開に変化する可能性もありそうです。
特に先週、新規上場したAI半導体の新興企業セレブラス・システムズ(CBRS)は株式公開価格を89%も上回る初値350ドルをつけたものの、その後、初値から20%下落。再び買いが入るかどうか注目です。
日本では、AIデータセンター向け半導体メモリメーカーのキオクシアHD(285A)が注目を集めそうです。
同社は先週15日(金)、今期2026年4-6月期の四半期の営業利益予想が前年同期比28倍の1兆2,980億円に達する驚異的な業績見通しを発表。
そのため、今週は同社をはじめとした日本のAIデータセンター関連株だけが独歩高する可能性もあるでしょう。
また、先週は米国トランプ大統領が中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行いましたが、関税や米国・イランの戦争などについて具体的な合意は得られませんでした。
成果に乏しい米中会談や、原油高に伴う長期金利の上昇で15日(金)の米国S&P500種指数は3月末以来、約1カ月半ぶりに1.24%安と1%以上下落。
AI半導体株の急騰でここまで一直線で上昇してきた日米の株価指数もさすがに今週は上昇の勢いに陰りが見られるかもしれません。
長期金利の指標となる10年国債の利回りは15日(金)終値時点で米国では4.59%、日本でも29年ぶりに2.70%台まで上昇。
今週も株価が割高で金利上昇に比較的弱いAI半導体株や、借入金が多く金利上昇が負担になる不動産・建設株などが売られる一方で金利上昇が収益増加につながる銀行・保険株、資源価格高騰で値上げのチャンスが生まれそうな石油元売り、商社などの資源株や紙・パルプ、水産・農林、化学セクターなどに買いが集まるかもしれません。
注目イベント:米国FOMC議事録公開、G7財務相・中央銀行総裁会議
今週20日(水)夜には、前回4月29日(水)に3会合連続で政策金利を据え置いた米国連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開されます。
4月のFOMCでは参加理事12人中、3人が金融緩和を行う可能性もあるというニュアンスを声明文から排除すべきと反対票を投じました。
次回6月16日(火)からは米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)議長が、5月15日(金)に退任したパウエル氏からケビン・ウォーシュ氏に代わります。
ウォーシュ氏は即時利下げを要求するトランプ大統領の肝入りでFRB議長に就任予定です。
しかし、現在の米国では4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.8%上昇、4月の卸売物価指数(PPI)にいたっては3年4カ月ぶりに6.0%という高い伸び率となっており、そう簡単に利下げできる環境にありません。
18日(月)からはパリで主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議も開幕。
同会議やFOMC議事録で、物価高を食い止めるための利上げについて具体的な発言があると、株価の足を引っ張る恐れもあります。
市場別マーケット動向
日本市場
今週は20日(水)の東京海上HD(8766)など大手損保3社の発表で2026年3月期決算発表が終了します。
先週は、15日(金)に2027年3月期の11%最終増益予想を発表した三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前週末比4.4%上昇するなどメガバンク株なども上昇。
AI半導体株の一極集中相場から保険、銀行、自動車株などが買われる「逆転現象」が起こりました。今週もこの流れが続き、資源高、金利上昇、インフレが収益増加につながる外需・内需株が幅広く物色されるかどうかに注目です。
またキオクシアHD同様、先週、好決算を発表して株価が前週末比21.4%高とAIデータセンター関連株の中でほぼ唯一、上昇した古河電気工業(5801)の動向も注目材料になりそうです。
米国市場
米国では15日(金)に長期金利の上昇で3大株価指数がそろって1%以上、下落したものの、14日(木)にはS&P500とナスダック総合指数がともに史上最高値を更新。
S&P500の4月から5月15日までの上昇率は3月末比で13.5%に達しており、今週はさすがにいったん調整局面を迎えてもおかしくないでしょう。
ただ、インフレの加速は長期的に見ると株価にとって追い風です。
特に米国では、3月のイランとの開戦以降も国内の雇用や景気指標が著しく悪化しているわけではありません。
今週は大きな経済指標の発表もないため、エヌビディアの決算発表を乗り切れば大崩れせず、上昇し続けるかもしれません。
業種・銘柄の動き
銘柄 先週の騰落率 ポイント 東京海上HD(8766) +7.7% 20日(水)決算発表。米国の長期金利上昇が追い風? キオクシアHD(285A) ▲0.1% 記録的好決算で今週は上昇!? 古河電気工業(5801) +21.4% 2027年3月期の50%近い営業増益予想を好感して上昇。今週も上がる? エヌビディア(NVDA) +4.7% 21日(木)早朝に決算発表
先週までの振り返り:久々のTOPIX優位相場。逆転現象はどこまで続く!?
先週はここまで上がり過ぎていたAI半導体株が決算発表による材料出尽くし感もあって週後半に下落に転じました。
きっかけになったのは、14日(木)の取引時間中に光ファイバーメーカーのフジクラ(5803)が2027年3月期の売上高が前期比5.1%増の低い伸びにとどまる期待外れな業績予想を出したこと。
同社の株価は14日にストップ安まで売られ、前週末比11.6%安と急落しました。
業績予想が市場予想を下回った理由として、同社は光ファイバーの製造に使う水素など一部原材料の調達難を挙げたことから、今後はAIデータセンター向け製品の材料、部材不足が好調な業績の障害になる懸念が浮上。
AIデータセンター向け電解銅箔などを製造するJX金属(5016)が22.9%安、半導体樹脂封止装置のTOWA(6315)が23.7%安、半導体のガラス基板を作る日東紡績(3110)が21.4%安。
いずれも先週発表した今期の業績予想が市場予想に届かなかったAIデータセンター向け部材・素材メーカーの株が叩き売られました。
一方、週間の業種別上昇率1位には長期金利上昇が運用収益の向上につながりやすい保険業、2位には物価高が収益拡大につながる商社など卸売業、3位には原油価格の高止まりが業績向上につながる石油・石炭製品が入るなど、インフレに強い業種が買われました。
電気自動車事業の巨額赤字計上の反動で2027年3月期の黒字転換予想を発表したホンダ(7267)が12.7%高と反転上昇に転じるなど自動車株も買われました。
その結果、半導体株の影響力が強い日経平均が前週末比2.1%安だったのに対して、重厚長大な大型株の影響力が強い東証株価指数(TOPIX)は0.9%高とプラスで終了。
今週も長期金利上昇にともない、それ以上に配当利回りの高い大型の優良高配当株などが見直し買いされるTOPIX優位の展開が続くかもしれません。
セクター・業種別騰落率(5月15日)
銘柄 騰落率 備考・要因 保険業 +8.04% 主力の第一ライフグループ(8750)の・好決算が貢献 卸売業 +7.04% インフレ好感で続伸 石油・石炭製品 +6.23% 原油価格高止まりで反転上昇 機械 ▲5.23% 半導体研磨装置のディスコ(6146)の急落が影響 非鉄金属 ▲5.72% AIデータセンター株の今期業績予想が期待外れで急落(トウシル編集チーム)

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