2026年1-3月期決算は堅調、需要縮小懸念を払しょくへ

銘柄名:華住集団(フアジュー・グループ)
現地コード:01179
株価:35.48HKD(5/18現在)


 中国の大手ホテルチェーン、華住集団の2026年1-3月期決算は、売上高が前年同期比11%増、調整後利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)が24%増と好調だった。中国国内でのホテル網の急拡大に伴う成長力を示した(3月末時点で前年同期比13%増の1万3,095軒)。


 BOCIは特に、国内事業の混合RevPAR(1室当たり売上高)の改善が前四半期比で加速した点に注目。4-6月期以降は原油高が旅行需要に影響する可能性があるものの、アッパーミドルクラスのホテル配置の強化により、同社業績は引き続き業界平均を上回る可能性が高いとした。


 また、一段のコスト削減と海外展開の加速を視野に、アセットライト化(資産軽量化)に向けた取り組みを継続するとの見方。最近の株価の調整は行き過ぎとみて、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


 マネジメント加盟・フランチャイズ部門の好調(前年同期比20%増)を背景に、1-3月期の売上高は11%増の59億9,600万元。調整後EBITDAは24%増の18億5,800万元と、BOCIの予想を小幅に上回った。コスト削減による営業レバレッジの改善が寄与した。


 為替差損1億6,600万元の計上が響き、純利益は9%減の8億1,700万元だったが、中東情勢のあおりで中国ホテル業界の回復が遅れるという一部投資家の懸念を和らげた。


 国内事業のRevPARは前年同期比3%増の214元。業界全体のトレンドに沿って、2025年10-12月期以来の回復傾向がさらに加速した。それにもかかわらず、同社株価が5月以降軟調に推移したのは、5月連休中のRevPARがわずかに前年同期実績を下回ったことを示す調査機関STRのデータや、原油高によるホテル需要の縮小懸念が嫌気されたため。


 ただ、経営陣は新エネルギー車(NEV)普及率の高さから、中国は燃料高の影響を受けにくく、旅行需要は底堅く推移すると予想。

12月通期のRevPARは依然、緩やかなプラス成長を達成する見通しを示している。


 同社はRevPARと収益の向上に向け、国内部門の戦略変更を行ったもよう。BOCIは、アッパーミドル部門の焦点を主要4ブランドに絞るとともに大都市でのプレゼンスを強化する戦略が収益向上に寄与するとの見方。旅行者だけでなく、フランチャイジーをひきつける強力なブランド力を生み出すことで、より積極的な新規出店が実現するとみる。


 BOCIは1-3月期決算を受け、2026-2028年の予想EBITDAを小幅に調整。引き続き2026年予想EV/EBITDA倍率(EV=企業価値がEBITDAの何倍かを示す指標)12.5倍を当てはめて目標株価を引き上げ、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。


 国内で賃貸・自社所有ホテルを減らすという資産の軽量化により、同社全体の増収率は1桁台にとどまるものの、調整後EBITDAの着実な伸びが続くとみている。中東情勢を考慮すれば、短期的には株価調整圧力が続くと予想しながらも、最近の調整は行き過ぎと指摘。結果的にバリュエーション面の魅力が高まったとしている。


(Bank of China int.)

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