黄色い新幹線「ドクターイエロー」は有名ですが、在来線にも同様の黄色い車両があるのをご存じでしょうか。その名も「ドクター東海」。

このほど検測機器を一新し、大幅な機能向上を図ります。

「ドクターイエロー」より会うのが難しい?

 黄色い新幹線「ドクターイエロー」。走行しながら線路や架線の状態を調べる検測専用車両で、高い人気があります。

 在来線にも、同じように黄色い検測専用車両が存在します。JR東海のキヤ95系気動車がそれで、愛称は「ドクター東海」。役割は「ドクターイエロー」と同じく“線路のお医者さん”です。ただ、在来線は新幹線と異なり架線のない非電化区間もあるため、電車ではなくディーゼルカーとなっています。

「ドクター東海」は2編成あり、「ドクター東海I」が1996(平成8)年に、「ドクター東海II」が2005(平成17)年に登場。この2編成が役割を分担し、JR東海管内の検測を行ってきました。

 新幹線の「ドクターイエロー」は10日に1回程度の走行なのに対し、「ドクター東海」は1路線あたり月に2日程度の走行。なかなか会えないレアな車両です。そんな「ドクター東海」がこのほど、搭載機器を最新のものに換装。

検測機能が大きく向上することになりました。

ボルトの緩みを0.1mm単位で測定可能に

 鉄道のレールは、ボルトを使って枕木に固定されます。そのボルトの緩みを調べるのに、これまでの「ドクター東海」は線路をカメラで撮影する方法をとっており、検出できるボルトの緩みは1mmが限界でした。しかし今回の機能向上で、二次元レーザーと最新センサーで調べる方式に変更。0.1mmまで検出可能になります。

 また従来の方式では、緩み検出用のボルトキャップを約660万個も使っていましたが、新方式ではこれが不要になるため、メンテナンスコストも大幅に下がるといいます。

 カメラも強化されます。架線などの電力設備を監視する屋根上のカメラは、これまでの1台から3台増やして合計4台に。一度にさまざまな角度から、その状態を監視できるようになります。また運転台に搭載されている監視カメラは、画素数が従来の40万画素から200万画素にアップ。高画質になり、沿線の状況をより詳しく把握できます。

 さらに腕前の上がる“在来線のお医者さん”。

2016年度初めに「ドクター東海II」が、2017年度初めに「ドクター東海I」がこの機能向上を実現し、再びその任務へ就く予定です。

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