「遊佐象潟道路」2026年度に一部延伸

 国土交通省 東北地方整備局が2026年度の予算概要を発表。今年度の開通予定区間として、「遊佐象潟道路」の一部区間を挙げています。

【ようやく延伸するぞ!】これが「日本海沿い高速320km」の進捗です(地図/画像)

 遊佐象潟道路は、新潟市から青森市までの約322kmが計画されている法定路線名「日本海沿岸東北自動車道」の一部で、山形・秋田県境の17.9kmです。

 日本海沿岸東北自動車道のうち新潟中央JCTから秋田の河辺JCTまでは「日本海東北道」、そこから東北道に接続する小坂JCT(秋田県小坂町)までは「秋田道」として案内されており、秋田道は2026年3月20日に能代市から北秋田市にかけての4.5kmが開通したことで事実上“ほぼ全通”となりました。広義の「日本海沿岸東北自動車道」として見ると、すでに8割以上が開通しています。

 さて、大きな未開通部として残る遊佐象潟道路は2026年度に全線開通の見込みでしたが、2024年に見直しが図られ、秋田県側の「小砂川IC~象潟IC」7.3kmが2026年度に、山形県側の「遊佐鳥海IC~吹浦IC」2.3kmが2027年度に開通する予定となりました。

 前者の区間では想定外の硬い岩盤が発覚、後者の区間では想定以上の転石が出土するなどして、いずれも処理に時間を要すために延期とされました。しかし、2026年度開通予定区間のうち、硬岩に手を焼いていた川袋地区(にかほ市)の切土区間では、3月の段階で硬岩の掘削を完了するなど進捗しています。

 開通に向け、2026年度は遊佐象潟道路に148億6000万円の予算が投入され、事業が推進されます。

 ただ、県境部の吹浦IC~小砂川IC間については、2026年度の開通予定から未だ“白紙”にされたまま変わっていません。2024年7月の大雨で現場が被災し工事に影響が出たほか、山形側で史跡としての「鳥海山」を通過する箇所で史跡指定範囲が延長され、追加の調査や設計・施工が必要になったことが理由でした。開通見込みが示されている小砂川IC、吹浦ICはいずれも国道7号に接するため、当面はこの区間を国道経由で連絡することになりそうです。

 そしてもう一つ、最大の未開通区間である新潟・山形県境の「朝日温海道路」40.8kmについても、開通見込みが示されていません。この区間は21本ものトンネルで構成されますが、一部のトンネルで脆弱な地質により工事が難航しています。

「日本海沿岸東北自動車道」約322kmの全通にはもう少し時間がかかりそうです。

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