6割以上が「影響を感じる」と回答

 乗りものニュースでは、2026年3月14日から約1か月間、鉄道のダイヤ改正に関するアンケートを実施しました。

【影響デカい】これがダイヤ改正の影響です(画像)

 ダイヤ改正による影響を感じるかを尋ねたところ、「大きな影響を感じる(32.6%)」「やや影響を感じる(34.8%)」と、回答者の3分の2以上がその影響を実感しているという結果となりました。

 今回のダイヤ改正について、回答者からはJRについて「国鉄民営化時の約束を真っ向から否定している」(30代・男性・首都圏在住)との声が複数挙がりました。

 これは、国鉄分割民営化に際して、自由民主党が国民に対しサービス維持に関する基本方針を示したもので、その一つが、「会社間をまたいでも乗り換えが不便にならない」ことでした。今回、JR東日本が運賃改正とともに、「東京~熱海間における新幹線と在来線で別路線化」(60代・男性・首都圏在住)したことが、これに反すると指摘されています。

 これにより、東海道新幹線(JR東海)と東海道本線(JR東日本)は分離された形となり、従来は同一乗車券で新幹線・在来線のいずれも利用できた区間について、いずれかの経路を明確に指定した乗車券の購入が必要となりました。

 さらに、「JR東日本の運賃値上げ」(10代・男性・首都圏在住)自体も、国鉄分割民営化の際の「値上げなし」の宣言に反しているとの指摘や、「首都圏近郊区間の拡大により片道101km以上でも途中下車出来ない区間が増えた」とサービスの低下を感じる声も挙がりました。

「ますます他社乗入れ列車(普通/快速列車)が減った」(60代・男性・首都圏在住)という声もあります。その一つが総武線と東京メトロ東西線の直通運転で、今回、総武線各駅停車(西船橋~津田沼間)における東西線直通が平日の朝・夕夜間に各1往復、計2往復が減便となりました。

 直通利用者からは、19時以降の帰宅時間帯に東西線の乗り入れが「事実上、津田沼直通がなくなってしまい、必ず西船橋で乗り換えが必要になる」とされ、「都心からの仕事帰りに乗ることを考えると、17時台に津田沼行きがあっても、意味ない(需要少ない)と思う」(40代・男性・首都圏在住)としています。

逆に良くなったことは?

 横浜線では、ダイヤ改正と同時にワンマン運転が実施されました。利用者は「所要時間が延びた」(40代・男性・首都圏在住)、「ワンマン化でドアが開くのが遅い」(10代・男性・首都圏在住)といった影響を感じているようです。

 また、「JR北海道全列車指定席への変更」(50代・男性・首都圏在住)についても不便と感じる声がある一方、新幹線や特急列車については好意的な評価も多く寄せられています。

「のぞみ13本ダイヤ」(10代・男性・首都圏在住)
「はやぶさなどが増発され、春休みのシーズンで混雑を緩和出来ると思う、首都圏各線でも一部時間で増発が行われたこと」(10代・男性・首都圏在住)
「多少だが東海道/山陽新幹線の終電が遅くなったこと」(60代・男性・首都圏在住)
「あずさ8・17号の両数が増えたこと」(10代・男性・首都圏在住)

 東海道新幹線「のぞみ」は、博多発品川行きの最終臨時「のぞみ206号」を増設したことで、終電時間が延長されました。

また、東北新幹線「はやぶさ」も増発されています。

 さらに、特急「あずさ8・17号」は、土休日に限り編成両数を9両から12両へ増やしたことも、利用者から歓迎されています。

私鉄のダイヤ改正にも「悲喜こもごも」

 私鉄では、東急田園都市線において、2025年10月に梶が谷駅構内で発生した列車衝突事故の影響で10両編成2本が使用不能となり運転本数が減少したことを不便に感じる利用者も見られます。

「国鉄民営化の約束は破られた」運賃値上げも相次いだ26年春ダ...の画像はこちら >>

東海道新幹線(画像:写真AC)

「一部時間帯の急行が準急になった」(40代・男性・首都圏在住)
「二子玉川から以西の急行停車駅を利用する人からすると、乗車時間が延びたこと」(40代・男性・首都圏在住)

 一方で、優等列車と各駅停車の乗車率を平準化し、渋谷駅ホームや優等列車の混雑緩和、遅延防止を図る目的で一部急行を準急に変更した点については、好意的な意見も見られました。

 首都圏以外では、IRいしかわ鉄道について「富山-石川-福井間の直通列車が出来た。快速が増えた」(40代・男性・中部在住)と、15年ぶりに復活した北陸3県直通運転や快速列車の増発が評価されています。

 また、近鉄大阪線では「区間急行」が新設され、「大阪上本町行きの区間急行が1時間に4本来る」(10代・男性・近畿在住)と、利便性向上を歓迎する声も上がっています。

編集部おすすめ