北欧名物の高速道路訓練にF-35Bが初参加!

 フィンランド国防省は2026年5月20日、イタリア空軍のF-35B「ライトニングII」が、初めて高速道路で離着陸訓練を行う様子を公開しました。

最新機体のF-35Bがまさかの“公道”デビュー! 北欧名物の...の画像はこちら >>

 この訓練は、フィンランドで実施された演習「イミネント・フィールド26」の一環として行われたものです。

高速道路を活用した空軍の分散運用作戦を想定しています。

 北欧諸国では、敵対勢力による攻撃や大規模災害などによって空軍基地や空港が使用不能となった場合に備え、高速道路を緊急時の滑走路として利用できるよう整備しています。2023年4月にフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)へ加盟したことをきっかけに、同盟国の空軍も高速道路を使用した訓練へ積極的に参加するようになっています。

 高速道路での運用訓練では、フィンランドの国道2号線沿いにあるヨキオイネン代替着陸場を使用し、タッチアンドゴーや着陸、離陸訓練を実施しました。訓練にはフィンランド空軍のF/A-18「ホーネット」やリアジェット35が参加したほか、イタリア空軍のF-35Bも参加しました。

 イタリア空軍は、高速道路での戦闘機運用の可能性を検討しており、まずは短い滑走路でも運用可能な短距離離陸・垂直着陸(STOVL)能力を持つF-35Bを用いて訓練を実施しました。将来的には、通常離着陸型のF-35Aによる高速道路運用も視野に入れているようです。イタリア空軍では以前に、高速道路での運用を想定したG.91戦闘爆撃機という機体を保有していましたが、実際に高速道路を使った運用は行われることはありませんでした。

 F-35Aの高速道路運用については、ノルウェー空軍やアメリカ空軍など他のNATO加盟国もすでに訓練で検証しており、着陸は可能と判断されています。なお、F-35Bが高速道路での訓練に参加したのも初めてです。

 フィンランド空軍は、F-35Bが離着陸訓練を行う動画も公開しています。映像には、通常の固定翼機の訓練では見られないほど大量の砂塵を巻き上げるF-35Bの姿が収められています。

F-35Bは離着陸時にエンジンノズルを地面へ向けるため、通常の戦闘機よりも地上の砂やちりを巻き上げやすい構造となっています。

【動画】す、凄まじい土煙…これが、F-35Bの高速道路での離着陸訓練です

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