街全体が「ボールパーク」イオンモールと一体化する球場に

 千葉市は2026年6月2日、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地である千葉マリンスタジアムの再構築事業について、イオンモール株式会社を事業協力者として決定し、三者で「千葉マリンスタジアム再構築基本計画策定に係る協定書」を締結したと発表しました。

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 新スタジアム計画は、2025年5月に千葉市が公表した「千葉マリンスタジアム再整備基本構想案(骨子)」で、JR京葉線・幕張豊砂駅近くの「幕張メッセ駐車場」を移転先候補として具体化しました。

 今回の事業協力者公募には3案が提出され、審査の結果、隣接地で「イオンモール幕張新都心」を運営するイオンモールが選定されました。選定委員会は同社の提案について「幕張新都心に求められる『各施設間での回遊性の向上』、『公共空間の有効活用』の実現に向け、具体的かつ実現性が見込まれる提案力が高く評価された」としています。

 イオンモールが提案したコンセプトはスタジアムを核として、幕張豊砂駅、イオンモール幕張新都心、隣接する豊砂公園を有機的に接続し、スポーツ・商業・公共空間が一体となった「ボールパーク」としてまちづくりを推進するというもの。

 モールと球場のあいだには上空デッキや歩道を整備。また、幕張メッセとの連携を深めるため、緑豊かなアプローチロードも提案されています。スタジアムには、多様な飲食店やフードホールなどの商業機能のほか、観戦と宿泊を融合したホテル機能などを導入。さらに、イオンモールが現在管理運営する豊砂公園を再整備し、カフェなどを設置することも想定しています。

 特に、JR幕張豊砂駅、商業施設、公園、スタジアムを段階的に結びつける動線計画が、日常利用からイベント時の大量来訪まで見据えている点や、市の財政負担を過度に増やすことなく、事業者側が主体的に負担を引き受ける姿勢を示した事業スキームなどが高く評価されたということです。

 この案に千葉ロッテマリーンズも、「プロ野球興行日における顧客体験価値の最大化やプロ野球非興行日における賑わいの創出の観点でも、球団事業とのシナジー効果が期待できる提案内容」とコメントしています。

「ドーム化」検討も正式決定! ただ混雑はエグいことに?

 なお、当初は現在と同じ屋外型スタジアムを想定していましたが、昨年11月には市が「ドーム化」を再検討することを発表し、今回三者は「屋内型スタジアムを見据えた基本計画の検討を進めていく」ことで認識を共有したとしています。今後の計画は全天候型のドーム球場を軸に進められることになります。

「駅直結の巨大イオン」が“球場と一体化”へ! “街全体でボールパーク化”の大変貌! イオンモールをパートナーに「マリンスタジアム」移転、ドーム化も検討
奥が幕張メッセ、左がメッセ駐車場(画像:PIXTA)

 協定書によると、屋根の整備費用などについては、収益性の増加などを前提として、千葉ロッテマリーンズを含む民間事業者が賄うことを基本とする方針が示されています。

 他方、気になるのが渋滞などの混雑対策です。イオンモール幕張新都心は現状でも多い日には1日10万人近い人が訪れます。さらに、幕張メッセのイベント時には数万人が加わるうえ、5000台以上のクルマを収容するメッセ駐車場にスタジアムを建設するとなれば、ピーク時の混雑ぶりは容易に想像できます。

 交通アクセスについては、協力企業である京成グループと連携し、豊砂地区からJR総武線・京成線方面へのバス輸送強化も検討していくとのことです。JR・京成の幕張本郷駅と幕張新都心・メッセなどのあいだでは、京成バスが全長18m級の連節バスを運行して結んでいますが、これを豊砂地区や幕張豊砂駅まで拡げていくことも考えられます。

 三社は2027年3月頃までに事業実施の判断および基本計画の策定を目指して検討を進め、2034年頃の開業を目指します。

【イメージ図でた!】これが幕張ど真ん中にできる「新マリンスタジアム」です!(画像)

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