三重県津市にある工業地帯。約14万平方メートルという広大な土地で建設が進んでいるのは、サーモンの養殖工場です。
東京に本社を構える「ピュアサーモンジャパン」が、これから世界も視野に展開を考えている陸上養殖施設だと言います。
(ピュアサーモンジャパン 久原文規さん)
「ここは卵がふ化した後に、一番最初に魚が泳ぐタンクルーム。直径が4.6メートル・高さが1.8メートルある。魚に一番適した水温・水質を確保しながら、最適な環境を整えていく」
ふ化~加工まで全てを工場で
ここでは、水をろ過して再利用する「閉鎖循環式」という養殖システムを導入。施設内にわざわざ海水を引いてくる必要がなく、水温・水質を管理しやすく安定した生産が見込めるのがメリットです。
(久原さん)
「卵をふ化させるトレーですね。すでに水が入って、運転の準備ができています」「ここに卵が入っていく」
アイスランドから輸入したアトランティックサーモンの卵をふ化させ、加工まで全てを行います。工場は5月7日から稼働する計画です。
なぜ津市に? きっかけは伊勢志摩サミット
しかし、一体なぜ津市に建設することになったのか?
(ピュアサーモンジャパン エロル・エメド社長)
「伊勢志摩サミットで当時の三重県知事とお会いしたことがあって、三重県からあたたかい応援がいただけた」
トルコ出身のエメド社長は、日本でのサーモン人気に着目。養殖場の候補地を探していたところ、2016年の伊勢志摩サミット開催時に、当時の三重県知事・鈴木英敬氏と面会。その際、津市に拠点を構えることで県の産業振興に協力しながら、名古屋・大阪に近い販路を作れることはメリットになると判断したそうです。
世界最大級の陸上養殖施設 2027年末までに完成目指す
(エメド社長)
「おそらくノルウェー産の輸入サーモンより、(価格は)高くないという前提で動いています。われわれの美味しいサーモンが、みなさんに届けられれば一番嬉しい」
「ピュアサーモンジャパン」では、2027年末までに工場を完成させ、年間1万トンの生産を目指します。
実現すると、世界最大級のサーモンの陸上養殖施設になります。

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