巨人・又木鉄平投手が25日のDeNA戦(横浜)でプロ初勝利を挙げた。2番手で救援登板。

3回1/3を無失点と好投し、プロ入り3年目で待望の白星となった。左腕が山梨県立日川高在学時にコーチとして、そして私生活を含めてお世話になった“恩師”で、法蔵寺の住職を務める小幡徳生さんが、祝福のメッセージを寄せた。(取材・構成=小島 和之)

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 又木との出会いは、中学3年時の山梨県選抜でした。当時は投手と一塁で出場していて、指にかかった時にはものすごい球を投げていた。「これは大物になるかもしれない」と感じ、すぐに(私が)コーチを務めていた日川高校の監督、部長に連絡を入れたことを覚えています。私立の高校からも多く誘いがあったようですが、日川高校に来てくれました。

 高校では食事量もほかのみんなとは全然違い、どんどん体が大きくなって、球速も増していきました。ものすごい球を投げる一方、まだ体が出来上がっておらず、投球にばらつきもあり、当時は感覚がまだつかめていなかった部分もあったのでしょう。それでも練習試合では全然負けませんでしたし「こういう子がプロに行くんだな」と感じていました。

 飛び抜けた能力を持っていても、自分を大きく見せようとすることは全くありませんでした。普通にみんなの中に溶け込んでいく姿を見て「この子は伸びるな」と感じたことを覚えています。おちゃめな性格ですが、絶対に負けないというハングリー精神を秘めていることも彼の強さです。

常に伝えていたのは「一生懸命に育ててくれたお母さんのためにやりなさい」ということ。プロに行ったら「まずは家を買ってやれ」とずっと言っていましたね。

 日川高校は「心の成長なくして技術の進歩なし」が信条。今の姿を見ているとすごく大人になり、話すのも上手になった。お母さんも「鉄平があんなにしゃべれるようになっちゃって」と驚いていました(笑)。精神面の成長、充実が投球にもつながっているのだと思います。天から授かった体と才能でプロの世界に入ったわけですから、末永く野球に専念していってほしいです。

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