楽天・荘司康誠投手(25)が28日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する。チームは現在2連敗中で、直近5試合で1勝4敗。

荘司は「いいゲームができてない状況が続いているので、ここで1回勝ちたいとみんなが思っている。流れを断ち切れるようにしたい」と連敗ストップを期した。

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 昨季とは異なる荘司のマウンドさばきが透けて見えた。前回登板の21日の日本ハム戦。3回1死満塁で右打者の郡司に対して1ストライクから2球連続でツーシームで内角をえぐった。最後は外角のカットボールで空振り三振。さらに続く、万波も内角152キロのツーシームで右飛に仕留めた。「変化球をマークしていたので、ゴロで詰まらせられるツーシームを選びました」。新球種で狙い通りにピンチを脱していた。

 初の開幕投手を務めた今季はここまで4試合に登板して3勝1敗、防御率2・67をマークしている。27イニングを投げて、31奪三振と支配的な投球を披露。スプリットやカットボールが威力を発揮しつつ、新球種として採用しているツーシームで投球の幅も広げている。

 昨季までは「遊びで投げるくらいだった」というツーシーム。新球種として導入した背景の一つには本拠の環境変化がある。今季から楽天モバイル最強パークにホームランテラスが設置された。左中間や右中間は最大6メートル前方へ移動。「最初はもう球場が狭くなるので、なるべく飛ばされないようにピッチングデザインしたいと思って、ツーシームにトライして。真っすぐだけではフライになりやすい球ですし、一歩間違えたら(スタンドに)入っちゃう危険性が多いボールではある。(ツーシームを)持っておくことで少しでもバッターの迷いを生めればいいな、と」。ハードヒットを回避するための有効な手段として打者の手元で変化するツーシームに挑戦している。

 試合での投球を増やしたのはレジェンドの言葉に背中を押されたからだった。今季から加入した前田健からの助言がある。「試合で投げたほうが思ったより動く。いい球もいくし、コツもつかみやすいから投げてみなよ」。

アドバイスを胸に実戦で積極的に投げ込むことで、磨きをかけている。

 収穫を得ながらも、荘司の自己評価は極めて厳しい。現在の習熟度は「レベル1ですね」と笑う。先発の柱を担う若き右腕の視線は、さらなる進化の先を見据えている。(宮内 孝太)

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