◆第173回天皇賞・春・G1(5月3日、京都競馬場・芝3200メートル)

 王者は守りに入らなかった。大阪杯で復活を遂げたクロワデュノール(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が選んだのは天皇賞・春への転戦。

国内では最短となる中3週の間隔で、今まで走ってきた最長距離から一気に4ハロン延びる一戦だった。「1コーナーで噛むところがあるので3、4コーナーまでうまく運んでほしい」と斉藤崇調教師は語る。

 大阪杯勝ち馬の天皇賞・春参戦は2017年の父キタサンブラック以来。偉大な父はG1連勝を成し遂げた。天皇賞・春の父子制覇もかかる一戦へ、妥協のない調整で仕上げている。22日に栗東・CWコースで大外から追走する3頭併せで負荷をかけると、26日にも同コースで併せ馬。4ハロン55秒9―11秒5をマークした。「(22日に)しっかり動かして、良くなりました。外を回るロスは思っているよりしんどいですけど、スイッチを入れたいということで」と間宮助手は説明する。

 意欲的な調整は前走のダメージがなかったからこそ。前走は馬体重10キロ増で自己最高の522キロと余裕があり、直線でもふらつく面があった。「上積みを加えて、出せると思います。

しっかりと動ける状態にはあります」と同助手。攻めの姿勢を貫いた先に偉業達成は待っている。(山本 武志)

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